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めがねの壊れやすい部分 TOP3 プラスチックフレーム編 よくある質問

2021年4月28日 水曜日

壊れやすい部位 プラスチック編

壊れためがねの数々

いつも めがね修復・復刻保存館 フィールシーズをご利用いただき ありがとうございます。

今回は、前回に引き続き質問の多い「めがねの壊れやすい部位」TOP3 の紹介と、それらに関係するプチ情報 プラスチックフレーム編 を教えます。
メタルフレームと プラスチックフレームでは 構造が全く異なる為、回を分けて別々に案内させていただきます。
今回は プラスチックフレーム編 として、樹脂製フレームにスポットを当てます。
当店運営元の鈴木眼鏡工業(株)は、めがね修理を専門に 年間約10万本のフレーム修理実績がありますので、この辺は得意分野なのです。
※前回のメタルフレーム編はこちら 
※セル輪は壊れやすいの?はこちら

では、壊れやすい部位TOP3を発表していきます。

 

壊れやすい部位 プラスチック編

こちらがクリングス

プラスチックフレーム編 修理部位 TOP 1
クリングス(鼻当ての金具部分)

プラスチックフレームで一番多い破損部位はクリングスです。
プラスチックフレーム修理の約20%程度になります。(当社調べ)
最近では調整がしやすいように、金属のクリングスを付けたプラスチックフレームが増えているのも要因となっています。(鼻盛は含まれません)

壊れやすい理由は、調整前提とした部位である事・細いパーツである事・パーツが溶接されている事・サビなどの影響を受けやすい場所である事・などが挙げられます。
一般の方でも曲げやすい部位である事も要因のひとつです。

 

壊れやすい部位 プラスチック編

こちらはリム切れ・折れ
(画像はヨロイ付近の細い部分)

プラスチックフレーム編 修理部位 TOP 2
各所素材折れ(ブリッジ・ヨロイ・リムなどの素材折れ・割れ)

プラスチックフレームで二番目に多い破損部位は各所素材折れです。
プラスチックフレーム修理の約15%程度になります。(当社調べ)
破損部位を特定してしまうと、分散してしまい極端に割合が低くなる為、各所としましたが、中でもブリッジとヨロイ付近は確率が高いです。

壊れやすい理由は、細い部分である事・付近に金属がある事・負荷が掛かる部分である事・素材縮みの影響を受けやすい場所である事・などが挙げられます。
丁番やクリングスのすぐ横などは、特に負荷の影響を受けやすく、金属との境目で折れてしまう事がよくあります。

 

壊れやすい部位 プラスチック編

こちらが埋め込み丁番部分
昔はここが一番多かった

プラスチックフレーム編 修理部位 TOP 3
埋め込み丁番(ヨロイとテンプルの接続金具部分)

プラスチックフレームで三番目に多い破損部位は 埋め込み丁番です。
プラスチックフレーム修理の約10%程度になります。(当社調べ)
このTOP3を合わせると、破損修理全体の約45%  約半分を占めています。

また、メタルフレーム同様、丁番・クリングス・細い・などは壊れやすい部位と特徴であることが分かりますね。
20年ほど前であれば埋め込み丁番が TOP1 でしたが、昔出来なかった修理が今は色々修理可能になり、クリングス付きフレームも増えた為、順位も様変わりしました。

プラスチックフレームの特徴として、熱に弱い事・素材が縮む事・は避けて通れません。(特にアセテート・セルロイド)
暖房器具の近くや夏の車中・お風呂やサウナなど、高音となる所は厳禁です。
それらの理由から、アセテート・セルロイド製の細身のフレームは変形しやすく破損の原因に直結します。  その事を理解した上で購入を検討してください。
そして前回同様、安価でいいので、予備のめがねを持つように 心掛けましょう。
メタル・プラスチック、それぞれの特徴を理解した上で ご自身にとって最適な
めがねを選んでみて下さい。 
以上、壊れやすい部位 プラスチックフレーム編でした。

※関連記事 めがねを壊しやすい季節 特集ページこちら 
      セル輪は壊れやすい?  特集ページこちら
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