壊れためがねの数々
いつも めがね修復・復刻保存館 フィールシーズをご利用いただきありがとうございます。
今回は、質問の多い「めがねの壊れやすい部位」TOP3 の紹介と、それらに関係するプチ情報 メタルフレーム編 を教えます。
メタルフレームと プラスチックフレームでは 構造が全く異なる為、回を分けて別々に案内させていただきます。
今回はメタルフレーム編 として、金属製メガネフレームにスポットを当てます。
当店運営元の鈴木眼鏡工業(株)は、めがね修理を専門に 年間約10万本のフレーム修理実績がありますので、この辺は得意分野です。
※ちなみにプラスチック編はこちら
※セル輪は壊れやすいの?はこちら
では、壊れやすい部位の順位を発表します。
こちらが丁番部分
メタルフレーム編 修理部位 TOP 1
丁番(ヨロイとテンプルの接続部分)
メタルフレームで一番多い破損部位は丁番です。
メタルフレーム修理の約25%程度になります。(当社調べ)
特にテンプル側に多い、1枚丁番側が壊れやすいです。
壊れやすい理由は、可動部である事・細いパーツである事・パーツが溶接されている事・サビなどの影響を受けやすい場所である事・などが挙げられます。
一般の方でも曲げやすい部位である事も要因のひとつです。
こちらはクリングス部分
メタルフレーム編 修理部位 TOP 2
クリングス(鼻当て部分)
メタルフレームで二番目に多い破損部位はクリングスです。
メタルフレーム修理の約20%程度になります。(当社調べ)
めがねの部位として2ヵ所しかない、調整される事を前提として作られている部分です。(もう1ヵ所はモダン部分)
上記の通り、調整を目的とした部位ですが 調整のし過ぎは金属の為、金属疲労が起きます。
また丁番同様、可動部・細い・パーツは溶接・サビの影響を受ける・も当てはまります。
こちらはリム(ブリッジ上側)
メタルフレーム編 修理部位 TOP 3
リム(輪と他のパーツ接合部分)
メタルフレームで三番目に多い部位はリム(接合部)です。
メタルフレーム修理の約15%程度になります。(当社調べ)
「接合部」としているのは、ヨロイの上側・ブリッジの上下・のように、リムに他のパーツが 直接溶接している部分が複数個所ある為です。
このTOP3を合わせると、破損修理全体の約55% 半分以上を占めていますね。
そして、細くて動かせる 溶接された部位が壊れやすい、という事になりますね。
逆に言えば、上記箇所は不具合があれば自分では触らず、ショップへ行って調整してもらう事で 破損低減に繋がります。
また、細すぎず 溶接個所が少ないめがねを購入の選択肢に入れる、というのもありですね。
チョットした事ですが、知る事で取り扱いにも変化が表れ、快適に過ごせる期間が長くなります。
皆さんもご自身のめがねに当てはめて、丁寧に大切にお使いください。
そして安価でいいので、予備のめがねを持つように 心掛けましょう。
不測の事態にも対処ができますからね。
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