現在流通品は MADE IN ITALY です
いつも めがね修復・復刻保存館 フィールシーズをご利用いただきありがとうございます。
今回は、たまたま偽物のレイバンを見つけました、そこで皆さんも間違って購入されないよう、模造品の特徴・見分け方を紹介します。
チェック出来る箇所はいくつかある為、今回見つけたフレームの画像で4つと、それ以外にいくつか、見分ける特徴を教えます。
※(再発見 !レイバン偽物 特集はこちら)
まず1つめ、製造国の印刷や刻印です。
1999年以降 レイバンの製造は基本イタリアである為、USA表示のものはそれ以前製造となります。
画像の品は20年以上前のものには見えず、しかもその時代のものは現在 あまり流通していません。(オークション・ヴィンテージ販売品などは別)
また、近年正規品でも中国で製造されているものもあり、MADE IN CHINA 表記であっても偽物とは限らず、確実なのは正規代理店で購入される事です。
もしMADE IN USA 刻印のレイバンを見掛け、購入を検討されるのなら、品質の状態をチェックし、様々な見分け方を照らし合わせ、店員さんによく確認してから決めましょう。
レンズがヒビだらけ
2つ目はサングラスレンズです。
特に昔のレイバンサングラスは、基本的に強化ガラスレンズを使用しています。
左画像の品のこちら、これ傷ではなくヒビになります。
しかもプラスチックレンズです。
ガラスレンズにこの様なヒビの入り方はせず、割れてしまいます。(キズは別)
光に透かしてこの様なヒビが入っている場合、まずプラスチックレンズと見て間違いありません。
また本物は、左レンズのヨロイ側中央に、レイバンのRB文字が彫られています
が、こちらの品にはそれがありません。
ガラスレンズの見分け方は、常温時にレンズ表面を指で触り、冷たく感じるものはガラスレンズと判断出来ます。(窓ガラスを触った時の冷たさのような)
別の見分け方としては、スプーンなど金属で 傷つけないように軽くレンズを叩くと、カチカチと硬く高い音がするものはガラスレンズです。
この肌荒れのひどさ
3つめは表面処理です。
こちらの品を光に反射させた所、アスファルト状のザラツキが見えます。
これは塗装不良による肌荒れで、この状態で販売されているものは、他ブランドであっても「粗悪品」と言えるレベルです。
基本的に黒のセルロイド・アセテート素材に塗装をする必要が無く、塗装されているものは樹脂で成形されたモノといえます。
これは、黒の樹脂が真っ黒ではなく、黒がグレーっぽくマット調で仕上がる為 色目が悪く、あえて真っ黒に見せるよう塗装されているものが多い為です。
このように塗装されたフレームを磨いた場合、表面の塗装が剥がれ、色の差や段差・ムラが出てきます。
樹脂を型に流し込み、同じものを大量に安く製造できるモノは、表面に塗装されているものが多いです。
ネジとその周辺 酷い
4つ目はマイナスネジです。
こちら画像がれブレて分かりづらくすいません。
このモデルのレイバンは 本来マイナスネジを使用しており、ネジ頭もこれほど飛び出ていません。
こちらの品はプラスネジ、しかもネジ頭が大きく飛び出た安価製造品です。
近年 ネジ頭がそのまま飛び出しているフレームは少なく、ネジ頭は丁番部分に綺麗に納まるよう加工されていたり、飛び出しが目立ちにくいネジを使用している事が多いです。(太いネジの場合は別)
ヨロイ丁番座面内側にも、必要ない土台の盛上がりが有り、安価な成形品である証拠です。
また、丁番などの可動部に塗装が付くと簡単に剥げるので、プラスチックフレームや丁番部に塗装は基本的にしません。(例外もあります)
レイバンは昔からこだわりをもって作られ、今尚売れ続ける有名ブランドです。
そのメジャーさゆえ このような粗悪な模造品を生んでしまう、悲しき事実。
この記事をご覧の皆さん、この様な偽物を購入されないよう気を付けてください。
また、”レイバン偽物”で検索すると、他サイトでも沢山紹介されています。
他の情報も調べ いくつも特徴を照らし合わせ、賢く上手に本物(正規品)を購入してください。
以上、今回は偽物レイバンの特徴・見分け方の紹介でした。
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