1.安っぽい印刷
2.飛び出たネジ頭
3.目立つ成型痕
4. 中央に謎の突起物
5. 液だまり・ゴミツブ
6. デコボコ金属表面
7. 段差のあるテンプル
キャプション
ようこそ、めがね修復・復刻保存館 フィールシーズ のホームページへ訪問いただきありがとうございます!
今回は、前回のレイバンに引き続き、またもや偽物のドルチェ&ガッバーナを発見しましたので、その見分け方を紹介します。
※ちなみに前回のレイバン偽物紹介ページはこちら
レイバンも同様、偽物である証拠が複数似通う点がありますね。
では上記画像を見ながら偽物のポイントを解説していきます。
① ブランドロゴ印刷がいかにも安っぽい
② テンプルネジ頭が大きくて飛び出ている(丁番も黒く塗装されている)
③ 型に流し込んで作られた痕が目立つ
④ 成型不良の謎の盛り上がりがある
⑤ 塗装不良の液だまり・ゴミ付着がある
⑥ テンプルD&Gロゴ付近の加工が雑
⑦ ヨロイからテンプルの合わせ目に段差がある
ではこれらを1つづつ細かく見て行きます。
①ロゴ印刷がチープを見ると、ロゴだけ印刷されており尚且つ平面的で部分的に消えています。
名立たるブランドであれば、MADE IN ~ や CE などが同じ並びに印刷され、見た目もこれほどチープではありません。
印刷の消え方も全体が均一に薄れるか、肌に触れる部分が少しづつ薄れるのが一般的です。
②大きく飛び出たネジ頭は、見た目の納まりが悪く、高級品であればこれほど飛び出さず大抵スッキリと納まっています。
丁番金具とネジ、どちらも安価製造品である証拠です。
また、丁番まで一緒に塗装され、金具まで黒くなっていますが、金属が擦れ合う部分なので剥げます。
剥げる前提で塗装をする意味がありません。
③見える大きな丸2つは、成型に使う型の痕であり、安価に大量生産向きな一体成型品の証です。
しかもこれほどまで型の痕が残るほど見た目を重視しない、日本国内製造品では有り得ません。
④成型不良・塗装不良?どちらかと思われる謎の盛り上がりがあります。
一般的な切削加工であれば、この様な意味の無い盛上がり部はありません。
成型不良としても鼻あて部の型がこのようでは、粗悪品もいいところです。
⑤塗装不良液だまり・ゴミ付着ですが、まずセルロイド・アセテートフレームには基本的に塗装をしません。
安価に大量生産された樹脂フレームは、表面がマットっぽく仕上がり、色も中途半端な黒っぽさの為、塗装をします。
塗装技術も低い為、端の方が表面張力によって盛上がっています。
しかも検品基準が甘い為、中央下あるゴミツブも付いたまま乾燥・検品漏れ・出荷されています。
⑥ロゴ付近加工が雑ですが、D&Gロゴ横の光の反射具合でダレたような表面の凸凹が分かります。
内側にロゴシルク印刷がある事から、販売時点でこの状態だったという証拠になります。
国内製造のプレス加工ならば、もっと綺麗にメリハリついたロゴとその周辺が見て取れます。
⑦テンプルへの段差ですが、ヨロイからのラインに比べてテンプルの方が下に下がって付いています。
細かい部分ですが、横から見るシルエットをスッキリ見せ、左右バランスよく着用する為にも重要です。
この状態で販売されているのは、製造技術・出荷前検品・共に低いと言わざるおえません。
画像から見る偽物のドルチェ&ガッバーナでしたが、一流ブランドであれば他でも多用されているに違いありません。
これほどまで出来の悪い粗悪品であれば、販売価格もビックリするほど安価なはずです。
それっぽいものを所有する事で満たされる方にはいいかもしれませんが、真面目にいいものを作り、適切に世に届けている
名立たるブランドにとっていい迷惑です。
前回のレイバン偽物に似通う点が多くあります、皆さんもこれらの特徴を知り、自分の目を養い正規品を購入して下さい。
また見掛けたら随時紹介させていただきます。
以上、偽物のドルチェ&ガッバーナ 見分け方の紹介でした。