ケースに入れてサイズ別に管理
いつも めがね修復・復刻保存館 フィールシーズをご利用いただきありがとうございます。
新年最初のお役立ち情報は、普段あまり取り上げられることがない、めがねに使用される一般的なネジについて深掘りご紹介いたします。
皆さんが普段掛けているめがねに使われているネジ、実はベース(基準)となる太さや長さが大体決まっています。
先にお答えしますと、めがねに使うネジの太さは1.4㎜と1.2㎜が主流で、長さはフレームによって異なります。
内容としましては、
1.2㎜のネジは 主にパットを止める用途として、長さ4㎜程度がほとんどです。
1.4㎜のネジは用途・種類が多く、メタルフレームなら 長さ3.0~3.6㎜ぐらいを、プラスチックフレームなら 長さ3.6~4.5㎜のあたりを準備すれば、大抵のめがねに対応出来ます。
長さの違い
これは、メタル・プラスチックフレーム流通のボリュームゾーンがそのあたりの為生産量も多く、最も一般的なネジの長さ+αということから算出しています。
ではここから更に詳しくネジの太さ・長さの解説をしていきます。
左画像一番左側のネジだけ太さ1.2㎜ですが、あとのネジはすべて1.4㎜の太さで、右へ行くほど長さが徐々に長くなっています。
実は国内外問わず、めがねに使用されるほとんどのネジは直径1.4㎜の太さで、主にレンズを止める部分とテンプルを止める部分に使われます。
1.2㎜のネジは、上記の通り主に鼻当てパットを止める部分に使われます。
テンプル部分は男性用や女性用、デザイン性などによってフレームの縦幅が大きく異なる為、それに合わせてネジの長さも種類多くある訳です。
ちなみに左側2番目から長さ2.2㎜から順に2.5、2.7、3.0、3.2、3.6、4.0、4.5、5.0、5.4、と長くなっています。
太さの違い
また長いものでは10㎜以上もあり、主にツーポイントのレンズ止めに使われます。(高い度数のレンズの厚みに対応する為)
左画像 右端のネジがそれに該当します。
次は太さについて解説します。
左画像 左から太さ順に1.0、1.2、1.4、1.5、1.6、1.7、となり、一番右の長いネジが太さ1.4㎜で長さ10㎜です。
1.2㎜と1.4㎜については先程の説明通りですが、1.0はその昔、主に欧米で生産されためがねの鼻パット止めネジに使われていました。
細いものは折れやすく、小さいと色々対処にも困る為、徐々に1.2のサイズに切り替えていったと言われています。(諸説あります)
日本では昔、セルロイド製めがねなどには ほとんど1.7のネジが使用されていましたが、細くデザイン性のあるめがねが増え、使われる機会が減少しました。
1.5と1.6については、派生して出来たようです。(理由は機会があればまた後日)
他にも種類はいろいろ
一般的な長さ+αについてですが、ネジは長さが足りないと空回りして役目を果たせない為、少し長めのものを用意された方が良いという観点からです。
その為 かなり太いめがねをお持ちの方は、ネジも長いと考えられる為、ネジが納まる部分の長さを測って、必ず少し長めのネジを購入するなどして下さい。
また、セルロイド製や太いめがねの場合 太さ1.7㎜のネジの可能性がありますのでご注意ください。
いかがでしたでしょうか、めがねに使われるネジの太さ・長さについて深掘りご紹介しました。
大抵のネジは お近くのショップでほぼ揃っていますのでご安心を。
次回はめがねのネジの種類について深掘りご紹介したいと思います。
どうぞお楽しみに。
※追記 ネジの種類 特殊ネジ 掲載はこちら
※追記 ネジの締めすぎによる不具合 掲載はこちら
以上、めがねのネジについてでした。