ようこそ! めがね修復・復刻保存館 Feel Seeds のホームページへ訪問いただきありがとうございます。
今回は めがねのネジ関する特集第3弾! ネジの締めすぎによって起きる不具合・破損の情報と、適切な締め具合の見方を
「フィールシーズ独自目線」で教えます。
どうぞ最後までご覧ください。
※過去のネジ特集も是非合わてご覧ください
特集1 めがねに使うネジ太さ・長さは ➡ こちらから
特集2 めがねに使う緩みにくいネジは ➡ こちらから
1 ネジの締めすぎは 破損原因のもと!
丁番横で折れ曲がる
このようになる事も!
修理でお預かりするめがねの破損原因のひとつ、実はネジの締めすぎによって起きたテンプル折れ・曲がりがあります。
多くの方がビックリされるかもしれませんが、ネジの締めすぎがめがねを壊すことだってあるんです!
めがねを使用される方が毎日何度も開閉するテンプル、ごく稀にこの開閉具合に強い摩擦抵抗を好む方がいます。
(しっかり力を入れないと開閉できず、まるでギギギと音を立てて開閉するような状態をいいます)
開閉の摩擦抵抗はネジの締め具合で調節できますが、締めすぎの場合 テンプルやフレームが曲がるほどにもなり、かなり負荷が掛かります。
負荷の掛かり過ぎは様々な悪影響を及ぼす為、過剰な締めすぎには注意が必要です。
2 何事も やりすぎは禁物です!
締めすぎを繰り返すと
ネジ頭が潰れる事も!
ネジの緩みでテンプルがパタパタしている状態が気になるのは当然ですが、だからと言って締めすぎも良い訳ではありません。
何事にも「丁度いい」頃合いがあり、やりすぎは禁物。
当店に届くめがねも、過剰に締め過ぎてネジの頭が潰れたもの、テンプル丁番横で折れてしまったもの、ヨロイが変形したもの、など 締めすぎによって起きた 色んな症状が届きます。
これらはある日突然壊れる事は少ないですが、急に衝撃が加わった時や、いつの間にか少しづつ 具合悪くなっていきます。
そして、そうなってからでは遅いのです。
3 丁度いいってどのくらい?
利き手でフレーム前枠を持ち
反対の手指でテンプルを挟み
その状態でテンプルを数回開閉
では、めがねを愛用する方のほとんどが知らない、ネジの締め具合の「丁度いい頃合い」を業界初解説⁉
めがねを購入された時は、大抵その基準になっています。
それは、鯖江の製造工場の出荷検品段階で、ネジの締まり具合
通称「あがき」をチェックし出荷しており、ショップでも販売時に調整しお渡ししているからです。
ではその基準とは?利き手でフレーム前枠を持ち、反対の手 人差し指と中指の間にテンプルを挟み、開閉させます。
この時ほぼ力を入れることなく、スムーズにパタパタと開閉できる状態が「丁度いい」頃合いです。
もちろんフレームを傾けてもテンプルが自然に落ちてくる(畳んでくる)緩い状態でないことも重要です。
4 「丁度いい」を知って快適なめがねライフを!
オシャレアイテムとして
その日の気分で使い分けも
先程紹介した「丁度いい」状態でご使用頂き、たまに緩んできたなと思ったら、少しネジを締めて使用する、を心掛けてください。
(締めた後 丁番部分にオイルを1滴注すと摩擦が減り、より具合が良くなります)
そうする事で めがねにも負荷の少ない、壊れにくい快適な環境で永くお使いいただく事が出来ます。
意外と知られていない、ネジの締めすぎによるめがねへの悪影響、十分ご理解いただけましたでしょうか?
掛ければ顔の一部となるめがね、永く快適にご愛用頂く為には
めがねにも「無理のない環境」を保つことを心掛けましょう。
以上、今回は「めがねのネジの締めすぎ」にスポットを当て詳しくご紹介しました、いかがでしたでしょうか。
何事にも「いい塩梅」がある事を知り、上手に長持ちさせましょう。
壊れてからでは遅いですよ、でももし壊れてしまったら、その時は一度お問い合わせ下さいね。
※困った時はこちらから