加飾前
加飾後
Re:RENEW/2020開催時に合わせ、当店でも行ったオリジナル企画、越前漆器とコラボしての特別加飾、この企画で沈金・蒔絵加工のお問い合わせを何件かいただき、ご注文に至らないケースが数件ありました。 特に沈金加工については、彫る為のキャンバスの広さ、がどうしても必要な為、LINEで画像を拝見しますと必要幅が足りない、と残念な回答をする事に。 絵筆で描く蒔絵と違い、彫刻刀のような刃物で彫る沈金は、2㎝ほどの幅が必要になります。 その為めがねのテンプル部分に施そうとしますと、極太と呼ばれるぐらいの太さを要しますので、適合するフレームはなかなかありません。 そんなこともあり、沈金加工しためがねはいったいどのような雰囲気になるのか あまりご紹介出来ていなかったので、今回かなり太めのサングラスを用意し、サンプル作成して頂きました。 早速 腕利きの沈金職人さんに相談した所、女性もののサングラスなので 点彫りにて色違いのバラを彫りましょう、となりました。 彫られた段階ではほとんど分からないバラの模様が、色粉を沈めると浮かび上がり、見事にバラが咲きました。 蒔絵とは違った表現の沈金は、彫られている為 立体的で存在感があります。 画像をよくご覧いただきますと、金粉や色粉を微妙にグラデーションさせ、陰影をつけているのも分かります。 沈金は彫り込まれている為劣化しにくく、永く現状を楽しめるのも優れた点です。 器やお盆として、華やかさを末永く保つ、古来より続く伝統の技法には 裏付けされる理由がきちんとあるのです。 加工ご依頼をお考えの方、沈金の質感や加工に必要な太さなど、ぜひご参考下さい。
加飾費用 | 約 45,000円(参考価格) |
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期間 | 約 6週間 |