
加飾前

加飾後
先日掲載のフォーナインズ黄変除去のお客様、実は別モデルも同時ご依頼を頂いておりました
先日の黄変除去掲載はこちら
こちらのモデルはナント、見本のフォーナインズの玉型(レンズの形)に変えてもらえないか、というもの
形状見本のフォーナインズが1つあり、その形にして欲しい別のフォーナインズがもう1つ、という事でこちらのご依頼主様、先日の黄変除去を含めると、計3本のフォーナインズを送ってこられました
今回のご依頼は一見ややこしくも思えますが至ってシンプル、AのめがねをBのめがねの形にして欲しい、という事です
言葉で表せば誰でも簡単に表現できるものですが、「言う」と「やる」では大違い、まさしくそんなご依頼です
聞けば、「新しいM-18モデルは今風にあわせて天地が広く、悪くないのですが仕事用のメガネとして、あの鋭角のレンズがとても好きでしたので」と、以前のモデルがとてもお気に入りだとの事
いつも通り出来る範囲で目一杯させていただく事でご理解の上、加工スタートとなりました
ブリッジ部で溶接されたリムは、溶接部が邪魔をし そこで曲げる事は出来ません
また、レンズ取付もある為 整った綺麗なカーブでないと支障をきたします
先にデモの玉型を作り、その形にあてがいながら細心の注意を払い少しづつ曲げ加工をして行きます
自社内でレンズ加工が出来るメリットは様々、痒い所に手が届く、今回のご依頼にも役立ちます
見本に合わせ目一杯リムをレンズ側に曲げた為、クリングス幅が広がりますが調整しやすいタイプの為、出来るだけ寄せて調整します
固いチタンを曲げると多少なりともリムにキズが付きます、これを均して再度メッキを行えばフレーム側は完成となります
最後は組立て後に元のレンズを新しい形に削り合わせます
削って形を合わせたレンズを最後に取付け、遂にお客様の元へ3点まとめて帰る事となりました
完成品をご覧になられたご依頼主様、「m-18の玉型変更もかなり無茶に思える依頼にも関わらず、半ば諦めていたメガネを希望に合わせた修繕をしていただきありがとうございました」とお言葉を頂けました
当店としましても、取り扱える加工幅の広さをご紹介できる良い事例にもなりました
この掲載をご覧の皆様、事例で載っていなくとも出来る事は多数あります、是非一度お問い合わせ下さい
ご依頼主様、貴重なご依頼本当にありがとうございました、どうぞ大切になさって下さい
| 加飾費用 | 約 22,000円 |
|---|---|
| 期間 | 約 3週間 |

手前フレームが玉型見本
奥がご依頼品

玉型変更完了

ブリッジ下リムの
カーブに注目

ご要望にお応えします