復刻前
復刻後
JULIUS TART OPTICAL/ジュリアス タート オプティカル は、1950年頃 アメリカはニューヨークで創業のめがねブランド
当店でもこの1~2年の間に随分とお問合せ・ご依頼を受けているブランドでもあります
このタートオプティカル、その昔作られた「ヴィンテージ」と、最近復刻された「復刻版」が存在する珍しいブランドです
ウェブ上にぽつんと存在する小さな工房の当店でさえ複数のご相談・ご依頼を受けるくらいですから、街中にあるリアルショップではもっと多くのお問合せ等 受けている事と想像します
ただし、過去にも触れている「ヴィンテージ品のお取り扱いについて」どこも慎重にならざるを得ません (過去の掲載はこちら)
メタルフレームなら腐食や金属疲労、プラフレームなら枯れや縮みなど、年老いた世代のめがねは触るだけでリスクを伴います
お預りしている最中に万が一不慮の事故でも起きた場合、責められるのは必ず依頼を受けた側となります
同じものを用意して保証が出来ないものとなると、「さわることすら出来ない」が本音と言った所
当店にお問合せ頂くお客様も、同様の事をショップで言われ困っていた、という声を多く耳にします
しかしながら当店も特別な事は無くリスクは変わりません、「他よりちょっと扱いに慣れている」程度です
その事を十分にご理解いただけるお客様のみ加工をお受けいたしますが、今回はそんな事例となります
前置き長くなりましたが、今回のご依頼主様、テンプルの合口部分が欠けてしまいお困りの状況
複数ショップを歩き回るも、「無理」「透明の樹脂で対応」など、納得のいく返答がもらえず当店に駆け込まれました
見れば茶系のまだら模様、なるほど これなら無理もありません、同色の生地は存在しないと言っても過言ではないものです
ぱっと見目立たないように仕上げます、と言う案内でご納得され、いざ加工を進めます
進捗内容も逐一お見せし、徐々に形を戻していく姿にかなり興味を持たれ、後には「お任せします」とまでご安心いただけました
前後にある腐食した金具も綺麗に整え、LINEで仕上がり具合の報告を終え いよいよご主人様の元へ
その結果は、開封した瞬間思わず「スゲー」と声がでてしまいました、と多大にご評価を頂くことが出来ました
歩き疲れる程心配されていた欠損部は、欠損部分は本当に修復したのかと思うほど違和感がなく驚いています、との事
今回も技術とサービスがお客様のお役に立ててうれしい限りです
エッヂも綺麗に揃えて出しましたので、簡単に欠ける事はありません
これから先の年月もどうぞ共にお過ごしください
ご依頼ありがとうございました
復刻費用 | 約 22,000円 |
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期間 | 約 3週間 |
ビフォー
全体的に白っぽい
アフター
くすみも取れて
鼻周りも綺麗に
先端までピカピカに