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TOM FPRD(トム・フォード)は言わずと知れた大人気ブランド、数多くの著名人が愛用するアメリカ発のファッションブランドです。 デザイナーでもあるトム・フォードは、グッチやイヴ・サンローランのディレクターを務めた経験もあり、年齢も61歳と まだまだこれからの活躍も期待できる有名デザイナーの一人です。
めがねにおいては、Tを横向きにしたマークがあまりにも有名で、一目でそのブランドであることが分かります。 当店でも事例件数No.1を誇り、愛用者が多い証でもあり、著名人のみならず一般人にも愛されるモデルを多く展開するブランドです。
では、めがね業界一セル輪の加工事例を持つ当店だから知る、セル輪の壊れる理由と部位について、今回は深掘りします。
セル輪は必ずメタルリムの内側か外側に取り付けられます。(コンビフレームの場合)
内側の場合はレンズとリムのサンドイッチ状態、外側の場合はリムに被せるようになります。 セル輪の材料であるアセテートは熱可塑性樹脂であり、特性上必ず常温環境で縮みます。
金属であるリムは縮まず、厚みがあり縮みにくい性質であるレンズ、これらと比べ縮みやすい素材のアセテートと それ以外との収縮率の差により、柔らかい素材側により大きな負担が掛かります。
縮みのダメージに弱い素材の薄い部分は、最初に壊れやすい部分となります。
では、壊れる薄い部分とは?についてですが、金属の溶接に掛かる部分が最も多いと言えます。 例えばヨロイ・ブリッジ・クリングスなどの接点が挙げられます。
これは、その部分はセル輪に切り込みを入れる部分になるからです。 先述のとおり、セル輪はリムに被せるように作られる為、メタルの正面・裏面に溶接される部分は、セル輪が被る部分を取り除かなければなりません。
溶接する事でめがねらしいデザインや強度を保つ訳ですが、逆にその部分のセル輪強度はピンポイントで落ちます。 そして時間をかけて少しずつ縮み、蓄積されたダメージがいつか崩壊する(壊れる・切れる)という流れで起きます。
では、お気に入りのめがねを長く使う為にはどうすればいいの?について解説します。
①セルフレームは必ず縮む性質であることを理解する。
②直射日光や高温多湿になる場所での使用や保管は避ける。
③セル部が薄すぎるフレームは購入しない。
④自分の顔に合ったサイズのめがねを掛ける。
⑤屋外やスポーツ用は予備のめがねを持つ。(一部②と重なります)
これらを出来るだけ守りご使用頂ければ、かなり長くお使いいただけると思います。(具体的な期間はご使用状況によって異なります)
メタルフレームとは違った柔らかい印象を持つセルフレーム、それをワンポイントで使う「メタル・セルの良いとこ取り」のセル輪。(コンビネーションフレーム)
上手にオシャレに使って長持ちさせてくださいね。 それでも万が一壊れてしまったら、当店へご連絡ください。
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復刻費用 | 約 45,000円 |
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期間 | 約 5週間 |
復刻後 比較
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裏も綺麗に
TOM FORD