復刻前
復刻後
Alain Mikli(アラン・ミクリ)は、フランスの高級メガネブランドであり、左右非対称の独創的なモデルや、人目を惹く配色のカラーなどが注目を浴び、その秀でたセンスのめがねは 各著名人が求め愛用し、世間に名を広めた有名ブランドです。 日本でも愛用者が多く、その個性的なデザインは他で真似られる事も少なからず、それからもよほど人気なのかが伺えます。 今回のご依頼は、アラン・ミクリとオリバーピープルズの2点を同時にご依頼頂いたお客様の、アラン・ミクリの事例になります。 当店初の 同一お客様2点同時加工となったそのひとつ アラン・ミクリの内容は、一山パーツ復刻再生と全体オーバーホールのご依頼です。 聞きますと、30年ほど前に購入したモデルが、使えない状態のまま 長らく放置していたことを思い出され、今からでも何とか使えるレベルに修復出来ないかと、お問合せいただき始まりました。 画像を拝見し概算見積もりをしている中、更に詳しく聞きますと、元はプラスチックの鼻当てが付いていたけど、取れて無くなってしまった、との事。 こちらの復刻再生もプラスされ、全体仕上げ直し+鼻当てパーツ復刻のご依頼となりました。 めがね本体の青錆び・くすみ・素材荒れや、テンプルの縮み・白化・ひび割れは経験豊富な為、大きな問題はありません。 しかし、鼻当てパーツは当初画像すらなく 手探り状態のスタートです。 まずはテンプルの縮みに生地を継ぎ足し、開き具合を調整します。 テンプル全体に白化・ヒビワレが見え、丁寧に削り落としながら出来る限り太さも保ちます。 元々がマット仕上げだった為、つや消し加工にダメージの少ないヘアーライン加工をご提案させて頂き、その流れとなりました。 数日後、ご依頼主様がそれらしい鼻当てパーツ画像をネット上で探し当て、そのパーツ画像を送ってもらい、そこに形を寄せる加工に。 一番肝心な鼻当てパーツの加工、実は更にその数日後 今度はズバリのパーツ画像を見付けて頂き、加工の中で再調整する流れとなりましたが、結果 オリジナルにかなり近づき、そのせいか懐かしい記憶も呼び戻されたようで、大変喜んでいただけました。 途中何度も経過画像を配信させていただく事が、仕上がりへの不安も無くお任せいただける結果となったようです。 また、細いテンプルに対し何か処置は出来ないか、などの 加工途中においても、相談・追加・変更が出来る当店の対応も高評価いただきました。 完成後 実際手に取り一山パーツを見られ、「後付けでこんなにツライチに綺麗に出来るもんですね、感動しました」とお返事をいただき、当店としましても職人冥利に尽きます。 さらに後日頂いた ご意見・ご感想の中では、「LINEで何度も繰り返し擦り合わせを行い、懇切丁寧なご説明でface to face でない不安点を解消してくれました」とのお言葉まで頂き、当店独自の 進捗画像配信サービス含め大変ご満足いただけた事も、このサービスをやってて良かったと改めて確信することが出来ました。 ご依頼主様、これからもずっとお客様に「満足できる仕上がりにしてもらえる業者さん」であり続けれるよう、努力を重ねていきたいと思います。 また、今回頂戴した有難いお言葉の数々は、今後「お客様の声」のコーナーを作り、必ず掲載させて頂きます。 ありがとうございました、どうぞ大切になさって下さい。
復刻費用 | 約 45,000円 |
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期間 | 約 6週間 |
全体修復前
全体修復後
綺麗に出来上がり
ワンオフ手作りパーツ
このフィット感