事例紹介CASE

TR-90 軽量樹脂フレーム テンプル溶け 特別掲載 修復再生

2020年11月9日 月曜日

  • TR-90 軽量樹脂テンプル溶け 修復再生

    修復前

  • TR-90 軽量樹脂テンプル溶け 修復再生

    修復後

近年の軽量樹脂フレームの先駆け的存在・素材として数多く見掛けるTR-90(グリルアミド)はポリアミド系の樹脂で、メガネフレーム以外では哺乳瓶などの素材としても扱われ、人にも環境にも優しい素材と言えます。  今回は右のテンプル中央付近で、熱によって溶けてねじれ、首の皮一枚でギリギリつながっている状態の修復事例になります。  この低価格フレームの熱による破損を直す訳ですから、ご依頼される方は直ったら使いたい訳で、当店 フィールシーズ ではお受け出来ず、鈴木眼鏡工業㈱で取り扱ったものになります。  あまりない事例になりますので、あえて今回掲載しました。  溶けた部分は一度カットして切り離し、断面を整えます。  整えた分短くなりますので、パテ埋め・肉盛りをして揃えます。  接合部は樹脂のみの場合強度が出ない為、骨組みを入れます。(テンプルが簡単にねじれて回らない工夫もします)  最後に表面を削り、その後磨き、最後につや消し加工をして完成です。  修理金額はこのフレームを購入された時より確実に高くなっています。  余談ですが、軽量樹脂フレームとしてもう一つ有名なウルテム(ポリエーテルイミド)が同じ症状の場合、修理不可能ですのであきらめてください。(当店のみならず、可能な所はありません)

修復費用  
期間  
  • TR-90 軽量樹脂テンプル溶け 修復再生

    修復前 →

  • TR-90 軽量樹脂テンプル溶け 修復再生

    一旦カット →

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    修復後 完成

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    別角度 修復痕
    わかりますか?

 


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