修復前
修復後
ここ最近では天然素材の修復再生ご依頼も少しづつ増えてきましたが、今回のご依頼は全体がほぼ木製のウッドーフレームです。 以前に竹製と木製の修復ご依頼がありましたが、どちらもテンプル部分がその天然素材製でした。 今回は一部のパーツを除いてほぼ全体が木で出来たフレームの左側リム切れのご依頼です。 特殊な素材のめがねなので購入額はそこそこして、使えなくなったから簡単に捨てるとはいかない、とお問い合わせをいただきました。 いつも通り、修復後ご使用されないとお約束頂ければ加工できます、の返答に、手元に残しておきたいのでお願いします、と快諾いただきましての加工となりました。 このフレームも木目が分かりますが、木や竹などは節目や木目に沿わない方向から力が加わると折れたり裂けたりしやすいので、そこに十分注意をしながら金属を埋め込みます。 埋め込んだ金属が木と馴染むよう接着樹脂で固定し整えます。 木製やカーボン製などは調整も出来ない為、修復加工中にバランスを見ながら仕上げていきます。 破断面を覆った樹脂の凹凸を整え、表面のマット感を合わせる加工を終えればいよいよ完成です。 外観は修復加工をした事が分からない出来栄えとなりました。 鑑賞用のコレクションとしてお取り扱い下さいね。
修復費用 | 約24,000円 |
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期間 | 約 4週間 |
修復前
修復後
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