復刻前
復刻後
今はやりの軽量樹脂素材で作られためがねの金具復刻のご依頼です。 今回の金具飾りは今までのものとは形状・留め方、共に全く異なるタイプで、特に留める為に必要な四角い凸型はやりがいのある仕事となりました。 外観の形状はカマボコの断面を少し縦長にしたような形なので、従来通り寸法を出して金属を削り出し合わせていきます。 残っている右側と見比べ合わせながら作成出来ますから難易度は高くありません。 問題はテンプルにはめ込む凸型の出っ張り作製です。 今まで沢山加工してきたタイプの飾りであれば2つのピンを溶接する為、力が分散しやすく埋め込むピンの長さも変更できた為、そう簡単には取れない作りに出来ましたが、今度はそうはいきません。 凸型と凹型の寸法差がほんの僅かでなければ抵抗がかからず外れやすくなります。 また、凹型の四角は四隅が機械で直角に掘れず、その為手作業で掘ると抵抗が落ちるので現状のまま使用するのが最良の選択でした。 そこでピッタリ合う金具を作る必要がありました。 結果は色・形共に遜色なく、ピッタリ納まるよう作成出来ましたのでご満足いただけたようです。 この軽量樹脂素材の主流は大きく分けてTR-90とウルテムの2つに分けれらますが、どちらもご購入後の様々な加工はほぼ出来ないと思って下さい。(加工内容にもよりますが) この素材の特徴などはいずれまたご紹介します。 今後も特殊な形状の飾りがありましたら、ぜひお任せください。
復刻費用 | 約 27,000円 |
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期間 | 約 5週間 |
復刻後 色付け前
復刻後色付け後
復刻取付後