千年未来工藝祭 2023へ行ってきました!
入り口ではTシャツなど販売
ようこそ! めがね修復・復刻保存館 Feel Seeds のホームページへ訪問いただきありがとうございます。
今回は、8月26・27日に 越前市のアイシンスポーツアリーナで開催された、千年未来工藝祭2023へ行ってきた様子をご紹介したいと思います。
私は今回で3回目の参加、毎回薄暗い中に灯る明かりの中、各ブースが軒を連ね
る幻想的な空間がオシャレなハンドメイド展です。
コンセプトは、次世代への継承のきっかけづくりを目指すイベント、です。
※去年の様子はこちらから
会場全体を上から見た様子は こんな感じ
まるで台湾屋台のよう
会場に入る前にいつものお仕事。
アリーナ2階からか会場全体を写します。
いつもながら台湾の夜市を彷彿させる雰囲気が素敵。
薄暗い会場に、各ブースの灯りがほのかに輝き、来場者の気持ちも高ぶります。
日本で言う「夜の夏祭り」的な雰囲気とでもいいましょうか。
皆さんもぜひ2階からの景色、楽しんでみてください。
会場中央には香港・台湾のブースが
海外からも出展!
会場は無限大(インフィニティ)のような形で形成され、ステージ側の輪と入り口側の輪が中央で繋がります。
上記アリーナ2階からの画像奥がステージ側、手前が入り口側となり、その2つの輪を中央で繋げたような形の部分に、台湾・香港のクリエイターが作った作品の展示販売ブースもありました。
確か去年も海外からの出展があったような気がします、それほど注目を集める工藝展に成長した証ということですね。
若狭塗箸 STYLE OF JAPAN さん
ノリの良い代表の大森さん
最初に訪れたのはこちら、名前からしてスゴイ!「STYLE OF JAPAN」さん。
福井県の地場産業のひとつ若狭塗り箸を世界に広める会社さんです。
箸は元々神様と自分たちを繋げる道具だった、との説明を受け「え~そうなんですか!」と話が盛り上がりました。
また、こちらの会社の製品は、2016 日本ギフト大賞 都道府県賞を受賞するという快挙も。
軽くてカラフルなお箸なども興味深く、色々教えて頂く事ができました。
ちゃがちゃがゲームズ さん
今話題のボードゲームの数々
そしてこちらが、不思議なネーミングの「ちゃがちゃがゲームズ」さん。
この「ちゃがちゃが」とは、福井県の方言で「ごちゃごちゃしている」などの意味を指します。
こちらは自分たちで考案したボードゲームを取り扱っており、数人のクリエイターが集まり形成しているそうです。
コロナの自粛期間も有り、手軽に室内で出来るボードゲームは注目を浴び、県内でも各メディアが取り上げ、一躍有名となった記憶が新しいですね。
職人チャレンジ作品コーナー
若き職人達のチャレンジ作品
越前市の伝統工芸を担う若き職人達が、自らアイデアを練り製作した新しい作品のカタチがズラリと並んだコーナー。
自分たちで一から開発から販売方法までリサーチし、会場に臨まれたそう。
工藝展を通し、来場されるお客様の声をしっかりと受け止め、自分と自分の仕事の未来へのヒントをつかもうと、若き職人さんたちは一生懸命説明され、皆お客さんの言葉に耳を傾けていました。
龍泉刃物 さん
ダマスカス鋼 シブい
今や世界的にも有名となった「龍泉刃物」さん。
その美しさと切れ味の良さから、この包丁以外使えない、と言わせるほど極上の作品が並びます。
表面に浮かぶ年輪のような縞模様「ダマスカス縞」はダマスカス鋼とも呼ばれ、ステンレスを幾重にも鍛造し鍛え上げられた製品の証。
凹凸の槌目模様もシブく、玄人好みの鋭い切れ味が売りです。
陶芸 青木 良太 さん
金色に輝く表面
ご自身の名前で作品を並べる陶芸家、青木良太さん。
表面が金色に輝く焼物は、長年の研究の末辿り着いた釉薬の反応だそう。
焼き上がると黄金に輝くなんて、不思議としか言いようがありません。
また、表面が複雑なシワ模様の焼物もあり、そのどれもが自然に出来るもの故、2つとして同じものが作れないそうです。
ロマンがありますね~。
unumPlate さん
ソロキャン用アイテム ズラリ
おひとり様用のキャンプ用品が並ぶこちら「unumPlate」さん。
扱う商品とそのサイズがなんとも「センスがいい!」ものがズラリ。
一人用木製プレートや、メスティンに納まる焼肉プレート、ソロ専用の男心をくすぐるものばかり。
メスティン持ってないのに、思わず勢いで買いそうになってしまいました。
また、クラウドファンディングでも爆売れしたらしく、そっちの情報も沢山教えてもらえました。
SEESAW WORKS さん
全部陶器のリング
陶器でアクセサリーを作る「SEESAW WORKS」さん。
素材は違えど同じ指輪を作るものとして、興味深い作家さん。
私も陶器で作られた指輪は初めて見ました。
焼くと縮む性質がある焼物で、どうやってサイズを合わせるんだろう?気になって聞いてみた所、「何号になるか分からないので 大きさの違うものをいくつか作ります!」とのこと。
これぞ手づくり!おもしろいですよね。
エッジのきいた指輪も魅力的でしたよ。
そしてワークショップコーナー
ろくろにチャレンジ
メイン会場から通路を抜けると、こちらはワークショップ専用コーナーでした。
19あるショップの中から、一番子供たちが夢中になっていたのがこちら、「はまぐり窯」さん。
3つ並んだ電動ろくろには、夢中でオリジナル作品を作る子供たちの姿が。
きっといい思い出になったことでしょう。
他には、真空成形体験が面白く、カニの形の模型を真空成形機にかけると、一瞬でその形の容器が出来上がる様は、子供の目が輝いてました。
気になった所をざっと見聞きし、ピックアップしてご紹介した今回でしたが、出展者側の意気込みが高いわりに来場者が少なめに感じたのが残念でした。
作家さんたちに色々聞けた部分はとてもためになり、たのしく勉強になる時間を過ごすことが出来た反面、慢性的な駐車場の満車問題や、グラウンドの飲食スペースの席数の少なさなど、気になる点もいくつかあり、改善点も残しているとな感じました。
地元で開催され、作り手の作家さんと直に触れ合う事の出来る、数少ない貴重なイベントなので、来年以降も活気あるイベントを開催し続けて欲しいと思います。
次はRENEWへとバトンタッチ! 福井のものづくりはまだまだ熱い、皆さんもぜひ参加してみてくださいね。
以上、未来工藝祭 2023 でした。
※関連掲載 RENEW/2020 はこちら
RENEW/2021 はこちら
RENEW/2022 はこちら