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極度劣化プラフレーム 研磨再生サンプル 後編 サービス案内

2020年5月14日 木曜日

経年劣化 研磨修復再生

上 研磨前
下 研磨後

いつも めがね修復・復刻保存館 フィールシーズをご利用いただきありがとうございます。

前編に引き続き、経年劣化がひどすぎるプラフレームを限界まで研磨処理したものを画像と共にお伝えします。
今回はアップで撮ったものばかりですので、比較がとても分かり易くなっています。
まずこの左画像ですが、もとはアスファルト状だったテンプル表面を、ヤスリを使い限界まで削り込みました。
そこから限界まで磨き、ツヤを出したものが下側画像で、ライトの写り具合でも鏡面加工が伝わると思います。
しかしよく見ると、やはり深い傷・亀裂が残っているのが見えます。
こういったものは依頼側・請負側、双方にとってストレスが残る結果となります。

 

経年劣化 研磨修復再生

上 ヤスリ掛け後
下 研磨後

この画像は目一杯ヤスリ掛けした後のものが左上側、その後目一杯磨き上げたものが右下側、です。
ヨロイのカーブ付近を手持ちでアップ撮影しましたが、引き伸ばした所、手持ち撮影の為ブレが目立ち見にくくてすいません。
ヤスリ掛け後の具合はこの次の画像、リム正面部をご覧いただきご想像下さい。
鏡面具合は上のテンプル同様と思って下さい。

知らない方の為に一つ紹介しておきますと、このお知らせ覧はトップページからスクロールして辿り着き開いた場合、そのページ用に用意した(見開き用?)画像が見れません。
このページからであれば、一旦お知らせ一覧に戻り、右側にある 全てを見る をクリックしていただくか、トップページからであれば、お知らせ覧から今回の場合は サービス案内 をクリックしていただければ別で用意した画像を見て頂けます。
後編の今回はテンプルを閉じた状態の比較画像を載せてあります。
知らなかったという人は、ぜひ個別に用意した画像も確認してみて下さい。

 

経年劣化 研磨修復再生

上 ヤスリ掛け後
下 研磨後

上でお伝えしたように、ヤスリ掛け後とそれを磨き上げ後の比較画像になります。
ヤスリの掛け具合・ヤスリの目、などが分かりやすいと思います。
過去にも白化の研磨加工は紹介しており、その時はキサゲという工具で大工道具で言うカンナと同じで削るとお伝えしましたが、表面がアスファルト状にまで劣化している場合はキサゲだけでは綺麗になりません。
キサゲは表面を一皮剥くのですが、凹凸はほぼ残ったまま剥くので平らになりにくいからです。
その為段差があるものはヤスリなどで凹凸を均す作業が必要です。
研磨加工でヤスリ掛けを多く必要とする場合、削りすぎによる形崩れにも注意が必要な為、全体のバランスを保ちながら削るのが重要になります。
全体左右のバランスに関しては、前編の画像で比較してみて下さい。
最後に次の画像で削った厚みの差もご紹介します。

 

経年劣化 研磨修復再生

上右側 研磨加工後
下左側 研磨加工後

いよいよ最後にして一番お伝えしたかった画像の登場です。
上下ともにビフォー・アフターではなく、左右の比較になります。
上画像はテンプルの先端、耳に掛かる部分の比較ですが、左側が未加工、右側が加工有りのものです。
厚みに注目してください、加工有りは未加工品の3分の2程度しかありません。
これ以上削ると中から芯が出てくるレベルです。
下側の画像も同様ですが、今度は加工有り・無しの見方が左右が逆の為見にくくてすいません。
しかし、太さの違いはハッキリと分かりますね。
ここまで削ると、中の芯が飛び出してくる危険・薄さによる強度の限界、など様々な弊害が出ます。
何度もお伝えしますが、このレベルだと遺品や形見の場合の保存加工だとお勧めしますが、それ以外はお勧めできません。
また、ここまでの加工は手間が膨大な為、やってくれるショップや修理工場はまずないと思って下さい。

とても気に入ったフレームであれば、そのフレームを見本としてオーダーメイド製作もお勧めです。
費用はかなりしますが、世界に一つしかないあなただけのめがねを所有できます。

前・後編と2回に分けて、ひどい劣化状態フレームの研磨修復をお伝えしましたが、ご理解いただけましたでしょうか。
もしもこれぐらい劣化したフレームをお持ちの方は、新規購入されるか、予備として保管されるか、壊れる前に対処されることが一番です。
観賞用に保存修復を望まれる場合ならぜひ当店をご利用ください。


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