極細を可能にする? セルロイド!
ようこそ! めがね修復・復刻保存館 Feel Seeds のホームページへ訪問いただきありがとうございます
今回は、極細のセルロイドフレームをご紹介しながら、それはなぜ可能なのかを解説していきます
それではご案内しましょう

一般的な約半分の薄さ!

なんと約1㎜!

セル特有の柄模様

鼻盛もリムと同じ厚み
鯖江で製造されるめがねの2大プラスチック素材と言えば「セルロイド」「アセテート」ですね
今回は、その中でもセルロイドにスポットを当て、画像とともに特徴などをご案内します
実はセルロイド、19世紀に発明された世界初の合成プラスチックなのです!
その昔は、硬くて美しい光沢があり 柔軟性・耐久性をあわせ持つ素晴らしい素材として、日常用品に多く使用されていました
しかし、発火しやすく取り扱いに注意が必要な為、めがねではその代替品としてアセテートに徐々に移り変わっていった歴史があります
ですが、古き良きものはいつの時代も絶えることなく、それをこよなく愛す人も同様です
そんな素材であるセルロイド、一般的には極太フレームが主流ですが、特性を逆手に取り「極細」のフレームも稀にあります
画像のフレームがそのように、アセテートではこの薄さは作りません(作れない訳ではありません)
何故セルロイドなら可能なのか、その理由をいくつかご紹介しましょう
アセテートとは違うセルロイドの特徴は大きく2つ、①硬い ②縮みにくい これに尽きます
2つの素材はどちらも熱可塑性樹脂であり、柔軟性・美しい光沢は同じです
しかし、上記①・②がある為セルロイドは薄く加工してもある程度の強度が望めます
そこで画像のフレームをチェックしてみましょう
まず目を見張るリムの細さ、約1㎜です
アセテートで作った場合、倍の2㎜が必要です
アセテートでも極稀に細めのフレームがありますが、触るとやはり心もとない華奢なたわみがあり、強度に大きな不安を感じます
一方セルロイドでは、このフレームでもカチッとしており 見た目と違いフニャフニャ感は一切ありません
しかも、見た目には1㎜でもレンズを収めるヤゲン部分はその半分約0.5㎜を思うと、素材の頑丈さがより分かります
セルロイドだからこそノー芯が可能な理由がココでも分かりますね
テンプルをここまで薄くすることは不可能ですが、レンズが入る事で衝撃に耐える構造だからこそ出来る芸当なのです
極太・極薄、どちらも可能にする奇跡の素材「セルロイド」今となっては手掛ける職人も減少し、貴重なものになりつつあります
アセテートより取り扱いが難しいのは否めませんが、独特のぬくもり・光沢をもつ素材のセルロイド
この掲載を見た方でセルロイドが気になった方はぜひお近くのショップで実際手に取り、その光沢・質感・特徴をご自身の目で確認して下さい
鯖江の選び抜かれた職人が丹精込め作り上げた作品が感じ取れるはずです
今回はセルロイドだから出来る細さ、その特徴などを違った視点でご案内しました
また次回 新たなものでご案内します、どうぞご期待ください