フレーム研磨ご依頼時の注意点を解説します
ようこそ! めがね修復・復刻保存館 Feel Seeds のホームページへ訪問いただきありがとうございます
今回は、プラスチックフレームの研磨ご依頼時における注意点を、日本で一番分かりやすく解説いたします
プラスチックフレームは長年使用すると、くもりや白化・ひび割れなどが表面に現れてきます
また、不意に落としてしまった、ぶつけてしまってキズが付いた などや、普段何気なく使用していても小さなスリキズなどは案外知らないうちについているものです
これらのようにフレーム表面に何らかの「目に付く症状」が出始めると「研磨で症状を改善する」ことがが望ましいです
そこで早速研磨を依頼しよう!とした時 きっと「購入当時の様な綺麗な姿になる」と想像される方が多いでしょう
確かに当ホームページ上では特に酷い状態のものを綺麗に再生し掲載している為、比較するとかなり差が激しいものばかりです
しかし、大抵のフレームはご依頼前より綺麗になるものの、購入当時の様な姿になる訳ではない、研磨代以外に費用が発生する場合がある、と言う事をご存じの方は少ないはず
それらは何か、そして何故か、と言うのを早速解説していきます

①シルク印刷
基本消えます

②金具周辺など
研磨できません

③角が丸みを帯びる
特に白化が酷いもの

④再装着出来ないレンズ
古いフレーム要注意
以外と気付かない研磨依頼時の注意点
その① テンプル内側にある印刷(シルク印刷)は消えてしまう
耳に掛けるテンプル(ツル部分)の内側には大抵ブランド名や品番・サイズなどの印刷がされています
多くの場合 白色で印刷されており、フラット状(平面)です
肌に触れる部分は特に劣化・白化が進みやすく、綺麗にする為にはこの印刷部分を落とし、全体を研磨する事で均一感のある光沢
が蘇ります
また、テンプルの上下面を磨くとバフが印刷部に触れてしまい、不可抗力で印刷が消えてしまう事もあります
よほど状態の良いテンプル・印刷でない場合、基本は消える・消す、と思って下さい
その② 研磨できない・しない方が良い部分がある
研磨は「バフ」と呼ばれる円盤状の布を回転させ、それをめがねの表面に当てる事でツヤが出ます
このバフが入らない狭い・細かな部分や、カーブの内側などは研磨が出来ません
また、メッキが付いた部分はバフが当たるとメッキが落ちる為、基本的に避けて磨きます
メッキは色の装飾と腐食防止を兼ね備えているので、磨かずそのまま残した方が良い訳です
装飾などを避けて磨く場合、その周囲1㎝程度はバフを当てない部分が出来、当てた部分とツヤの差が出ますのでご注意ください
その③ 角が若干丸みを帯びる
研磨ご依頼品は基本的に表面が劣化したもの・キズがあるもの、に対し行います
それらの状態を処理する=削り落として「表面から一層下の素材を出す・磨く」事で元の光沢に戻します
一層下の素材を粗磨き・仕上げ磨きでツヤを出す=表面をわずかに磨き均す事で光沢が甦ります
購入時が100%のエッジ(角)状態として、加工を重ねていくことで99. 98. 97%と少しづつ角が丸みを帯びます
状態が酷いものほど削りも深くなる為、よりエッジが丸みを帯びやすくなります
また、あまりに深いキズの場合は削りでフレームのアウトラインが変わり 強度にも関係してくる為、除去しきれない・しない事もあります
それらをふまえると、酷くなる前に研磨依頼をした方が「元の状態を永く楽しめる」訳です
その④ レンズの再取付に別途費用が掛かる場合がある
多くの方が知らないのがプラスで発生する「レンズ削り加工費用」
アセテート・セルロイドであれば経年で縮む性質がある為、購入時から年月が経てばたつほど縮みは進行します
購入時に入れたレンズ、研磨加工の為一度外したその瞬間にフレームのタガが外れ、リムの内径が一回り小さくなり元のレンズが
はまらなくなる事があります
こうなると元のレンズはフレームが縮んだ分に合わせて削らないと再装着が出来ません
このときに発生するのが「レンズ削り加工費用」であり、意外と知られていない別途費用です
購入後3年以上経過している場合、別途費用を想定しておいて損はありません (3年未満でも必要なケース有り)
また、サングラスなどレンズ交換を基本必要としないものはきつくはまっている傾向があり注意が必要です
いかがでしたでしょうか?
上記に挙げた4つの注意点はどのような研磨ご依頼にも当てはまる 重要なポイントです
当店にお問合せ・ご依頼いただく方には、ほぼすべてこれらの内容を簡単にご案内しています
事前に知る事で、「それは避けたい・これは仕方がない」など、「求める部分・納得する部分」が整理でき、依頼する側と加工する側の意思疎通が図れます
仕上がりを見て「あれ?なんでだろう?」といった事態が起きない・起こさない為に「加工における注意点」は是非ご理解ください
それは、ご依頼されるすべての方にご満足いただく為の「加工取り扱い説明書」のようなものです
どうぞご理解の上で、お問い合わせ・ご依頼ください、お待ちしております