ポロっとはずれてしまうことが
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今回は、チタン製めがねのテンプルに付いているこのパーツ、「ワッシャー」(座金・ざがねとも言います)テンプルをスムーズに開閉させるための重要なパーツですが、こちらの簡単な取付け方法を紹介します。
テンプルネジがゆるみパタツキだすと、ネジの締め直しが必要ですが、ネジを締めてもパタツキが直らない場合があります。
そんな時、一度ネジを外してテンプル丁番の中の構造を見た事ある方もいるのではないでしょうか?
その瞬間ポロっとワッシャーが外れてしまうことがあります。
つまようじの先に水を1滴
外れたものは再度取付ければいいのですが、このパーツ テンプル丁番の上下に一つずつ嵌めなくてはならず、特に下側が重力によって落ちてしまい、うまく嵌められないことがよくあり、なかなか取付け出来ずイライラした方も多いのではないでしょうか。
今回は、このパーツどうしたらうまく取付け出来ますか?と質問のような相談を受けましたのでお答えします。
答えは案外単純なのですが「丁番に水を付ける」だけです。
丁番の輪っかの中に水分が付いた状態でワッシャーを嵌めると、水分に張り付き落下しなくなります。
つまようじの先端に水を付けて、丁番の輪に通すとやりやすいですよ。
この水を付けるという方法、ちょっとしたアイデアですが、めがね業界では 昔から当たり前のようにやっています。
斜めに削れた切込み部から入れる
また、チタンは自ら錆びない性質を持つので、わずかな水分ぐらいではほとんど影響がありません。
とは言え、嵌めた後はティッシュなどで水分を拭き取る事を忘れずに。
そして、2枚丁番側の切込み部からスライドさせてネジ穴を合わせます。
穴位置が大体合ったら、上からつまようじを差し込んで、完全に穴位置を合わせると、ネジが嵌めやすくなります。
ネジを嵌めたら先述通り、ティッシュなどで軽く水分を拭き取ってください。
元のワッシャーが原形をとどめている場合は再取付けで済みますが、ワッシャーがすり減っている場合、新しいワッシャーに交換が必要です。
このパーツ ネットで購入可能ですが、他に使い道がありませんので、お近くの
ショップで交換してもらうのが早く安く済みます。
自ら身を削りボロボロに
このワッシャー、硬いチタン同士の摩擦削れを防止する為、まさしく己を犠牲に「自ら身を削る」重要な役目を果たす、無くてはならないパーツです。
こんなに小さなパーツでも、めがねを快適に掛ける役目のひとつなんです。
めがねって奥が深いですね。
今回はめがねのワッシャーの簡単な取付け方法をご紹介しました。
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