復刻前
復刻後
プラダの金具飾りは今回で2度目ですが、合口金具飾り史上最も小サイズ、極小パーツの復刻再生ご依頼です。 壊れたパーツは残っていましたが素材が鋳物の為、残パーツを再利用が出来ません。 しかも今回のフレームは飾りに溶接するピンが収まる部分の上下及び側面にブラックのスワロフスキークリスタルが付いていて、ピンの溶接位置もシビアなタイプのものでした。 このピン溶接位置がずれてしまうと、はめ込む際にクリスタルを内側から押してしまい、押し出された宝石が落下してしまう為、0.5㎜以下の精度が求められます。 また、加工対象物が小さければ小さいほど加工の寸法差が目立つため厄介です。 以前に加工したレイバンの飾りも同様で、なかなか元の形に似せる難易度が高いご依頼品です。 そして、フリーハンドで加工するためには、どうやって対象物を固定させて作業出来るか?が精度を大きく左右させ、扱うものが小さければ小さいほど固定が難しくなるので必然的に難易度が上がります。 しかしながら、このような飾りは幾度も作成しましたので過去の経験を活かし、まずまずの仕上がりになりました。 ご依頼主様も「見た目わからないよ」と言って下さいましたのでほっとしましたが、これに驕ることなく常に良い仕上がりを目指して努力します。 今回は対象の極小パーツ再生に対しての難しさ、という目線で ご案内してみました。 いずれ3㎜以下のタイプが来そうでドキドキです。
復刻費用 | 約 25,000円 |
---|---|
期間 | 約 5週間 |
復刻前
復刻後
左復刻パーツ約5×4㎜
パーツ厚み約1.5㎜