イギリスの王族の称号であるロイヤルと、同じくイギリスの名門貴族であるスペンサー家の名を掛け合わせたロイヤルスペンサーのメガネは、そのブランド名に相応しく気品の高いデザインのモデルが多いのが特徴ですが、日本国内では現在生産されていないようです。　　今回のご依頼は約5ヶ月ぶりにセル輪の復刻再生ですが、このセル輪以前に修理をされているようですが劣化が激しく、そこから無数に亀裂が生じ、色も全体的に抜けてしまい修理不可能の状態となった為復刻再生になりました。　　この亀裂ですが、主にセルロイドの経年劣化に見られる特徴の一つで、長年のご使用でセルロイド素材中の水分がなくなり、枯れる（メガネ業界では枯れるという表現をします）とこの様な状態になる場合があります。　　木が枯れるのと同様にメガネも枯れますと中に再度水分を含ませることが出来ず、状態はそれ以上良くなることはありません。　　以前からお伝えしていますように、ご使用は高温多湿や紫外線を出来るだけ避けて、保管はなるべく冷暗所にて、がメガネを長くご愛用いただく秘訣になります。　　また、お顔に合わせてご自身で過度の調整はおやめください。　　素材への急激な抵抗（圧力）は材料破壊へ直結します。　　掛け心地がしっくりこない時は近くのショップでケアしてもらうのが一番安くて早いですよ。