事例紹介CASE

ヴィンテージ タートオプティカル 全体研磨 右丁番カシメ直し 修復再生

2025年6月19日 木曜日

  • タートオプティカル 全体研磨

    修復前

  • タートオプティカル 全体研磨

    修復後

最近ご依頼を受けるヴィンテージフレームで一番多いブランド、タートオプティカル
永き時を経て復刻版が発売されるほど「飽きの来ないデザイン」である事の証
今回はそんなヴィンテージタートオプティカルのリニューアル事例となります

こちらのご依頼主様、当店では珍しい「リピーター様」で、前回もヴィンテージフレームの修復ご依頼でした
古き良きフレームをこよなく愛す方から再びのご指名あり、気合が入ります
いざフレームを拝見すると かなりの経年劣化を起こしており、ほとんどの工房ではお断りされるほどの状態
縮み・白化・色移り・など危険なレベルになっています

特にテンプル縮みが激しく、中にあるテンプル芯が表面にクッキリ浮き出る程の状態且つ、白化部はひび割れを起こすほど
白化を削ると中の芯が出てきてしまう恐れがある、危険な状態のものでした
右丁番にグラつきも確認し、こちらのカシメ直しもご案内させて頂きます
いつも通りリスクと処置方法をご案内し、いざ加工スタートとなりました

一番難解なテンプルの処置、波板のように凹凸激しい表面をどのように削り白化を除去するか、知恵と経験と技術が問われます
普通に削ってしまえば凸部分にある金属が飛び出してくるため、慎重に進めます
また、凹部分の白化も処置がしにくく、凹凸部を均一に処理し光沢が出るよう施していきます

経年で素材枯れを起こしたフレームは、カシメ作業も危険が伴います
カシメとは、金属の鋲をカナヅチで叩いてグラつきを止めるようなもの、枯れた素材は割れる危険性も高く、繊細な力加減も重要となります
また、畳んだ時にテンプルが触れる事でフレーム中心部が赤く色移りしており、こちらも丁寧に削り落していきます

結果、白化・赤味は綺麗に除去され、表面に美しい光沢が甦り、ガタツキも無い掛け心地の良いヴィンテージフレームにリニューアル出来ました
受け取られたご依頼主様からは「修理を依頼した箇所は全て想像以上の仕上がりでした。今回も依頼して良かったです。又、折を見て次のコレクションをお願いしたいと思います」と大変嬉しいお言葉を頂戴しました

ご依頼主様、今回もご利用いただきまして有難うございました、どうぞこの先も快適にご愛用ください

修復費用 約18,000円
期間 約 2週間
  • タートオプティカル 全体研磨

    ものすごい白化

  • タートオプティカル 全体研磨

    綺麗に除去・艶やか

  • タートオプティカル 全体研磨

    赤味も除去

  • タートオプティカル 全体研磨

    テンプル先まで

 


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