最近急激にご依頼の増え始めたブランド、alain mikli／アラン・ミクリ
それもそのはず、人気ブランドでありながらもメーカー修理は縮小され、ユーザーにもその事が知れ渡り、お困りの方多数という状況に陥っています

また、その奇抜なデザイン・カラー・フレーム構造は修理のハードルも上げる為、数ある修理工房も簡単に「お任せあれ！」とは言いません
そのようないきさつもあり、ウェブ上で修理事例が出ている当店などにお問い合わせが集中しているといった所かと思います
ただし、当店もこちらのミクリブランド、「何でもお任せあれ、ではございません」
特に色目にこだわり強い方はご注意ください

今回のご依頼は、過去に掲載したこのブランド・同モデル所有のお客様が、当店の掲載を見付け お問い合わせいただいた所からスタートとなりました
フロント塗装剥がれとテンプルのヒビ・白化の処理、という事でお問い合わせいただき、前回同様「一度テンプルを壊して直す」方法でご提案

このタイプのテンプルは、縮みで外れない場合が多く、その際は何らかの方法でテンプルを外さなければ塗装が行えません
当店ではネジ止め部を一度壊し、仕上げの時に直す方法で対応しております
また、ブリッジ中央から左右に伸びるブラウンのポイントカラーは行わず、ネイビーブルー1色で仕上げていきます
今回も見事にテンプル側との色の差少ない、超類似色で仕上げました

テンプルも綺麗に磨き上げ、壊した部分も元に戻し、完成です
完成品はご依頼主様の手に渡り、「この眼鏡は社会人になって初めて買った高級眼鏡で、当時一目惚れして購入したことを思い出します」と、背景と共に過ごした想いを打ち明けて頂けました
仕上がり具合にご満足いただけたようで、こちらも職人としてお役に立てた喜びが込み上げました

余程お気に召されたのか、後日めがねとは違う「あるアイテム」への塗装ご依頼もいただき、こちらも嬉しい限り
素敵なご縁となりました、ご依頼主様どうもありがとうございました