事例紹介CASE

ヴィンテージ パコ・ラバンヌ グラスリメイク 槌目リング 特殊加飾

2024年1月9日 火曜日

  • パコ・ラバンヌ グラスリメイク 槌目リング

    加飾前

  • パコ・ラバンヌ グラスリメイク 槌目リング

    加飾後

1970~1980年代に製造されたものと思われる、パコ・ラバンヌのヴィンテージサングラス。
新年最初の事例掲載は、あまりにも古く使用しない事から譲り受けたこのモデルを、グラスリメイクした事例になります。
こちらの加工、実は随分前にチャレンジしており、合金フレームという事もあり掲載を控えていたものになります。

指輪のパーツ加工は両テンプルを使用、太さを出す為 2本を溶接して太い1本へと作り替えました。
長めの距離を溶接(ロウ付け)する場合、銀ロウをまんべんなく盛る事がとても難しく、苦労しました。
また、仕上がりを綺麗に見せる為、盛り過ぎたロウは削って均すという工程も、指輪づくりの難しさのひとつ。

ジュエリー業界では、指輪は鋳造で作られる事が多いのも頷けます。
また、ジュエリー業界ではよくある槌目模様(表面のデコボコ)、金・銀・など柔らかい金属ならではの模様です。
めがねの素材である合金・チタン・では、金づちで叩いても風合い良い模様は付きません。

ではこのような味のあるデコボコ模様はどうやって?勘のいい方なら気付いていると思います。
種明かしは致しませんが、簡単に言うと段を付けるという事ですね。
いざ指にはめてみると、太いデザインがいかにもメンズリングらしく、しっくりとしっとりと落ち着きます。
合金素材の為、ずっしりと質量もあり、チタンとはひと味違う付け心地です。

凹凸の無い内側を見れば、輝く中央に溶接痕も見れ、手作り感が見て取れます。
あえてリングを閉じずフリーリングにした事で、めがねのテンプルだった名残りも。
合金素材でメッキも必要な為、万人におススメとは言えませんが、状態が良くて使わない、思い出の品をお持ちでしたらぜひご相談ください。
皆様のお問い合わせ お待ちしております。
※お問い合わせはこちらから

加飾費用 約 30,000円
期間 約 4週間
  • パコ・ラバンヌ グラスリメイク 槌目リング

    重厚な作り

  • パコ・ラバンヌ グラスリメイク 槌目リング

    まるで叩いて付けた
    槌目風

  • パコ・ラバンヌ グラスリメイク 槌目リング

    溶接の繋目
    よく見るとわかる

  • パコ・ラバンヌ グラスリメイク 槌目リング

    多方向に光輝く

 


〒916-0041福井県鯖江市東鯖江2-817-1

TEL:0778-51-3141(受付 9:00~17:30)

FAX:0778-51-3141

©2019 - 2025 めがね修復・復刻保存館 All rights reserved.