加飾前
加飾後
1970~1980年代に製造されたものと思われる、パコ・ラバンヌのヴィンテージサングラス。
新年最初の事例掲載は、あまりにも古く使用しない事から譲り受けたこのモデルを、グラスリメイクした事例になります。
こちらの加工、実は随分前にチャレンジしており、合金フレームという事もあり掲載を控えていたものになります。
指輪のパーツ加工は両テンプルを使用、太さを出す為 2本を溶接して太い1本へと作り替えました。
長めの距離を溶接(ロウ付け)する場合、銀ロウをまんべんなく盛る事がとても難しく、苦労しました。
また、仕上がりを綺麗に見せる為、盛り過ぎたロウは削って均すという工程も、指輪づくりの難しさのひとつ。
ジュエリー業界では、指輪は鋳造で作られる事が多いのも頷けます。
また、ジュエリー業界ではよくある槌目模様(表面のデコボコ)、金・銀・など柔らかい金属ならではの模様です。
めがねの素材である合金・チタン・では、金づちで叩いても風合い良い模様は付きません。
ではこのような味のあるデコボコ模様はどうやって?勘のいい方なら気付いていると思います。
種明かしは致しませんが、簡単に言うと段を付けるという事ですね。
いざ指にはめてみると、太いデザインがいかにもメンズリングらしく、しっくりとしっとりと落ち着きます。
合金素材の為、ずっしりと質量もあり、チタンとはひと味違う付け心地です。
凹凸の無い内側を見れば、輝く中央に溶接痕も見れ、手作り感が見て取れます。
あえてリングを閉じずフリーリングにした事で、めがねのテンプルだった名残りも。
合金素材でメッキも必要な為、万人におススメとは言えませんが、状態が良くて使わない、思い出の品をお持ちでしたらぜひご相談ください。
皆様のお問い合わせ お待ちしております。
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加飾費用 | 約 30,000円 |
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期間 | 約 4週間 |
重厚な作り
まるで叩いて付けた
槌目風
溶接の繋目
よく見るとわかる
多方向に光輝く