シルエット／Silhouette は、1964年にオーストリアで設立されたサングラスメーカーで、最近のモデルは 近年追い求められる 軽量化を追求したスタイルのフレームを世に多く出すメーカーとしても有名です。

今回のご依頼は、かなり以前の いわゆる「ヴィンテージ」と呼ばれる部類、婦人フレーム ヨロイプラスチック飾り紛失による復刻再生
ご依頼です。
元々はめ込まれているこの飾り、はずれにくい​ように返しが付いてますが、落ちて無くされてしまったご様子。
見た目に恰好が悪い為、類似色の生地で左右新規のご依頼となりました。

雰囲気の近い赤系の生地も奇跡的に探し当て、難加工の切削に入ります。
元の飾りは、プラスチック一体成型で出来ており、多少の曲げで折れたりしません。
新しく作る場合、アセテート生地で作る為、細く薄く作りすぎると折れてしまいます。

また、返しの無い作りにすると、接着だけでは外れる可能性が高まり、元と同じように返しを作ります。
返しとは、ヨロイ金具をプラスチックで抱き込むような出っ張りを言います。

パチッとはまる作りにするには、かなりシビアな寸法精度で追い込むことが必要で、今回一番難しい加工となりました。
トライ＆エラーを数回くり返し、L字型でパチッとはめ込む飾りが出来た時は、喜びもひとしおです。

最後に飾りの接着も行い、2重で外れにくく加工して完成です。
きっとご依頼主様も喜んで下さる事でしょう。

かなり難易度高い加工となりましたが、当店としても経験値があがりました、ご依頼主様に感謝いたします。
ご依頼主様、ご注文どうもありがとうございました、どうぞ大切になさって下さい。

今回のように今まで未経験だった加工事例が、お客様のご依頼によって加工可能になる場合もございます。
無理だろうと諦める前に、一度ご相談ください。

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