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コンビフレーム セル輪 復刻再生 復刻再生

2023年12月18日 月曜日

  • コンビフレーム セル輪 復刻再生

    復刻前

  • コンビフレーム セル輪 復刻再生

    復刻後

ブランド名をうっかり忘れてしまい、表示できなくなったセル輪の復刻再生事例になります。(アイヴァンだったと思うのですが)
セル輪が壊れる理由・壊れやすい理由・などは過去の掲載で何度もお伝えしているので割愛します。

今回は生地の色をどうにかできるのか?についてお話してみたいと思います。
このご依頼品、元の生地は明るめの通称「デミ色」ですが、同じ色柄の在庫が無くご覧の生地色にて再生いたしました。
ご依頼主様のご要望が、元の色と同じでないとダメ、なのか、元の色と近ければよい、のか、最悪それほど似ていなくても良い、のか、それによって期間・費用は全く変わってきます。

今回の場合、似ていればよい(これが一番多いです)だったので、雰囲気の近いもので対応させて頂きました。
イメージチェンジの場合、まったく違う色にてお作りしますが、ご指定いただけると助かります。
そしてもうお分かりかと思いますが、同じでないとダメ、のケースが一番難しい訳です。
ではそのような場合、どうしたら良いのでしょうか?

今までは「同じものを作る」という風に言ってきましたが、今回の場合は現実的でありません。
今回のケースで例えると、明るいブラウンのベース生地と黄色い柄の生地を同色で用意し、同様の柄模様になるようベース生地にふ柄の生地を混ぜ合わせ、生成します。
この時、混ぜすぎても、そうでなくてもいけません、それは柄の雰囲気が変わってしまう為です。

結論、同じ色を2つ用意する、ふ柄の配合と混ぜ方を合わせる、これらをピッタリ合わせる事がほぼ不可能だから、非現実的となります。
それでもやって欲しい、と言われれば、加工をしてくれる工場は「ほんの一握り」ありますが、まったく同じはほぼ不可能。
めがね1本を作る値段で考えれば、こちらも非現実的なのは言うまでもありません。

柄生地の場合、「無いものは作る」にはあまりにも不向き、それをやってくれる所もほぼ無いのをご理解ください。
それよりは、近い色柄の生地が無いか、メーカーを回って探す方が安く早く済みます。
今回の場合、色味も少し落ち着いたものとなり、元のメッキ色に合っている為、私が見るに こちらの方がすっきりとして良い雰囲気に。
ご依頼主様にも「この色、いい色じゃない!」と喜んでいただけました。
仕上がりにもご満足いただけとても良かったです。
ご依頼主様、どうもありがとうございました。

※セル輪が壊れてお困りの方はこちらから

復刻費用 約45,000円
期間 約 6週間
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