復刻前
復刻後
ジョルジオ・アルマーニ/GIRGIO ARMANI は、1975年 同氏により設立されたファッションブランドであり、ファッション業界で権威のあるブランドの一つです。
メインブランド「ジョルジオ・アルマーニ」のほか、複数の姉妹ブランド、化粧品、リゾート、高級レストランなど多彩な事業を展開し、「アルマーニ」と総称されます。
今回はめがねでも有名なブランド「ジョルジオ・アルマーニ」のセル輪復刻再生事例になります。
セル輪においては業界最多の経験・事例を持つ当店なので、あえて説明の必要はないとも思いましたが、更に別の視点でお話しさせて頂きます。
今回のお客様、右のセル輪は紛失、左のセル輪は縮み+破損、この状態からどうやって復刻するの?を解説します。
結論を先に言ってしまうと、長年の豊富な経験・熟練の技術で、元あったであろう形に作り上げる、と言う事になります。
では詳しく 余談も交え解説していきます。
ものづくりにおけるリバースエンジニアリングとは、既に現物がある製品などの形状データを測定し、それをもとにCADデータを作成する(“起こす”)ことなどを指します。
現代では高精度の3Dスキャナーなども登場し、精度の高い原形データを取り入れる事が出来ますが、高精度を求めるほど機器は高額になり、安価な製品の作業には向きません。
要は、めがねの複製に高精度・高額の機械を使用するのは不向き・非現実的である、と言えます。
では、完全手作業(CADなどの3次元データを使わない)の復刻再生は?となると、実はこちらも 一般的なめがねの販売価格と比較すると現実的ではありません。
では現実的にする為の方法は?「設計図・データがあること」となりますが、所有者に設計図などありません。
結果、適正価格が反映されにくく、これらも複製品を作る難しい所でもあり、担い手が少ない理由のひとつでもあります。
そこにある現物が元あったであろう姿に戻す、(縮む前・壊れる前の状態)これには熟練された技術と経験・知恵・応用力などが求められ、データの数値だけでは読み取れない部分です。
ご依頼品を見て頭の中で完成品をイメージし、恐らくこのぐらいだろう、と設計図を頭で描き作業に入ります。
途中「あれ?おかしいぞ」となることもありますが、応用力で軌道修正も行えるのが熟練の技。
完成品が思うようにいかない場合は、最初から作り直すことも職人の意地です。
でも出来るだけそうならないよう 慎重かつ丁寧に、綺麗に仕上げていきます。
設計図のない製品複製は、最も難しい加工のひとつであると言えますが、数少ない担い手と その技術を求めるお客様がいる限り、続けて行きたいと考えています。
そうして今まで多くのお客様のご依頼に携わり、沢山の嬉しいお言葉をいただいてまいりました、改めてお礼申し上げます。
見た目に安く加工するのは お財布に優しく嬉しいですが、適正価格を大きく下回るものでは技術の継続に繋がりません。
それらもふまえ技術と信頼・アフターフォローも含め、適切な工場を選ぶ事が大切です。
当店は自信を持ってお応えいたします、皆様のご依頼お待ちしております。
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復刻費用 | 約 40,000円 |
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期間 | 約 4週間 |
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赤みのある色で完成
完全手作業です
ご依頼お待ちしてます