復刻前
復刻後
GIVENCHY(ジバンシィ)は、ユベール・ド・ジバンシィが1952年にフランスで設立したファッションブランドです。 ブランドの頭文字であるGを四角くアレンジし、4つ重ねたロゴマークでも有名です。 今回はそんなジバンシィブランドのセルフレーム、特殊な丁番金具の復刻再生になります。 こちらのフレーム、丁番部分が一般的なものと違い 雄雌ペアの金具ではなく、かまぼこ型の独立した金具が2つがメス側の丁番になり、一方オス側はテンプル外側の飾り金具を兼ねたものとなっています。(画像参照) そして、今回ご依頼のメス側の役目をする金具は、ヨロイ側に掘られた空間に納まるように作られ、かなり特殊な構造です。 この丁番を止めるネジがしっかりはまっていれば、丁番金具が抜け落ちる事は無いのですが、残念ながらネジが緩んで金具が抜け落ち、紛失されたとの事です。 幸いにもパーツ紛失は1個で済んだようで、復刻再生は残り1個で済み、費用も半分で済みました。(2つ作る場合 実際倍額ではありません) この手の極小パーツ、CNCで切削加工すれば綺麗に瓜二つに出来上がりますが、そのデータを作る為の時間が費用に反映する為、シンプルな金具を1個だけ作る場合、採寸し手作業で削り出しをしたほうが早く安く済みます。 今回のパーツ、ロー付けが必要ない代わり中央にネジ穴作成があり、めがね本体側に納まる窪み部分と、ネジ穴の位置を合わせる必要があります。 完成パーツは縦約5㎜・横約2.5㎜・厚み約1㎜と、大変小さい物でしたが、しっかり窪みに納まるように作りました。 このパーツ、ブランド独自のものだと思いますが、このようにこだわりが強いものほど類似品が無く、困った際の対処が難しいのが難点です。 一般的な丁番を使用していれば、対処できるショップも複数あるものですが、独自の特殊パーツとなるとそうはいきません。 これは他業種でも当てはまる事かと思います。 そんな時当店などの「対処できる一握りの店」に辿り着けばいいですが、きっとたどり着けない人の方が多いかと思います。 そんな困っている人に、一人でも多く届くよう今後も事例配信を続けていきます、どうぞご参考に よろしくお願いいたします。 ご依頼主様、どうもありがとうございました。
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復刻費用 | 約 18,000円 |
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期間 | 約 3週間 |
この窪みに納まります
5㎜×2.5㎜×1㎜
右が新規パーツ
取付完了
有名ブランド
独自パーツ