修復前
修復後
Ⅽartier(カルティエ)は フランスの高級宝飾ブランドであり、3連リングで有名なトリニティや、サントス・タンクウオッチといった時計が代表的な製品です。 当店でも過去数回事例のあるこの有名ブランド、今回はウッドフレーム割れの修復再生事例になります。 見れば、右リムの裏側で広範囲に割れており、いかにも木製品らしい割れ方です。 木は節や年輪がある為、割れやすい方向とそうでない方向があり、裂けたような断面になる事が多いです。 これは天然素材だからであり、樹脂加工製品のセルロイド・アセテートは溶かして材料成形する為、生地で割れやすい方向というものはありません。 では今回のフレームですが、木製品の場合溶接は出来ない為、何とかして接着という事になりますが、やはりプロがする以上 極上の仕上がりにせねばなりません。 幸運にもこちらのご依頼主様、接着剤を使われていなかった為、破断面をピタッと合わせることが出来、仕上がりの精度が格段に上がりました。 また、木製品の多くが表面に着色やコーティング等されており、加工後の研磨作業で色落ちが起きてしまいます。 このあたりのさじ加減も大変重要となり、何事も「やりすぎ」は禁物です。 当店では、ウッドフレームも経験豊富な為、目立ちにくく仕上げることが出来ます。 今回の仕上がりもご依頼主様に大変喜ばれ、まるで何事も無かったみたいだ、と言って頂けました。 パーツを溶接して仕上げていく金属製品とは違い、削り出しで仕上げていく木製品は、割れた時に修復が大変です。 しかし破損状態が良ければ、壊れた事がウソのように綺麗に蘇ります。 ウッドフレームをご購入された方、もし万が一の事態が起きてしまったら、まずは当店にお問合せ下さい。 最善の方法をご提案いたします。 ご依頼主様、今回はどうも有難うございました、どうぞ大切になさって下さい。
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修復費用 | 約 16,000円 |
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期間 | 約 2週間 |
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別角度から