修復前
修復後
白は色が染まりやすい、そんなせいもあってか白色のめがねは数少なく、国産ブランドですぐに思い浮かべるのはこの SAMURAI翔 ぐらいでしょうか。 当店でも過去に幾度か、このブランドのホワイトニングと称して、色移り落としを事例掲載してきました。 そこで今回は視点を変え、色移りや汚れを落とす際、どの程度肉痩せするのかを検証してみました。 この様な事を試してみたのも、業界初ではないでしょうか? あくまで個人の手作業であり、この1枚に対しての加工なので、目安程度となりますが、数値で測る事で感覚的なものから、実証したレベルでお伝えできます。 実際デジタルノギスで数回計測し、数値の中間をとりましたが、測っている画像を掲載出来なくすいません。 元の状態からキサゲでそぎ落とし、色移りが見えなくなる段階まで行いました。 この状態が下画像の「厚みの差 検証」であり、ノギスで計測した値になります。 測る部分はカーブが一番深く、一番細い部分にしました。 結果、左の元状態が太さ3.46㎜に対し、右の加工後状態が太さ3.15㎜となり、その差が0.31㎜でした。 結論としまして、この程度の色移りを落とす場合、約0.3㎜程度肉痩せする結果となりました。 今回のテンプルの場合、約1割ほど細くなった訳ですから、細身のテンプルの場合は肉痩せ感が強く感じられ、太めのテンプルの場合はその逆となります。 また、生地の色や劣化具合によっても削る量・深さも変わる為、一概には言えないですが、あくまで目安にはなったかと思います。 一つのご依頼から様々な視点でお伝えする、製造販売メーカーでは予想もつかないようなお役立ち情報を 今後も続けていきます。 これからもどうぞお楽しみに。
修復費用 | 約 6,000円 |
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期間 | 約 1週間 |
修復前
修復後
厚みの差 検証
ホワイトニング完了