復刻前
ヨロイ付近 縮みがみえる
復刻後
ほぼリム見えなくなる
ご愛用者が多いブランドのひとつ、TOM FORD(トム フォード) ユーザー数の多さ=ご依頼者数の多さとなり、当店でも今まで数多くの事例があるブランドです。 今回の事例は、過去一番の美品状態でお問合せから、ご注文となりました。 掲載用のビフォー撮影画像を見て頂いても、ぱっと見は不具合が分からない程の美品状態。 しかし左ヨロイ付近をよく見ると、セル輪とリムやヨロイ部分に隙間が出来ています。 寸法にして約0.7㎜~1㎜程度、これはワンオフ製作した場合、許容範囲とみなすレベルの差です。(求められる精度とその対価によっても変わります) ですがこちらのご依頼主様、縮みによるガタツキや僅かな隙間がどうしても気になり、何とか気持ちよく使えるようにして欲しい、と強く懇願され、やれる範囲で目一杯協力させていただく事でご納得いただきました。 当店でも 壊れていないめがねへの修復・復刻加工はあまり類を見ず、その場合は磨き直しや装飾品の復刻が主な為、今回はより一層気合が入ります。 セル輪の復刻再生は 両手に余るほど事例がありますが、これほどサイズにシビアなのは初めてでしたが、逆を言えばめがね熟練職人の腕の見せ所でもあります。 大きく作りすぎると元レンズと合わずブカブカになる可能性もあり、かと言って小さめだと現状とあまり変わらず、絶妙なさじ加減が求められましたが、そこは百戦錬磨のすご腕熟練職人がいますので どうぞご安心を。 そしてビフォー・アフター画像をご覧ください、ビシッと決めました。 これほどビフォー・アフター画像に差が少ないのは、当店でも初めてです。 ご依頼主様のめがねを大切に想う気持ちが、めがね職人の技術の域を広げ、ご満足いただける結果となり、喜ばしい限りです。 ご依頼主様、またいつでもご相談下さい、ありがとうございました。
復刻費用 | 約 50,000円 |
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期間 | 約 6週間 |
復刻後
手前は元パーツ
綺麗におさまる
裏側も
TOM FORD ロゴ