加飾前
加飾後
プラスチック製 はね上げサングラスの樹脂製可動部が壊れ、金具に変更し再生した事例になります。 こちらのご依頼主様、このサングラスに深い思い入れがあり、何とかならないかとご相談をいただきました。 構造を見ると、極小の丁番パーツが仕込まれ、はね上がり角度・具合などが計算されています。 また、本体部分に引っ掛けて脱着出来るよう、調整された弾力性があり、一般的な3Dプリンターの造形物では強度面や構造に対するコストが見合いません。 そこで樹脂から金属に変更して作る事でご提案させて頂き、スタートとなりました。 完成後のパーツは一見シンプルですが、実際そこに辿り着くまでに 試行錯誤を相当数繰り返しました。 特に本体側のレンズとの距離は、遠すぎても近すぎても はね上げ具合や見え方に影響する為、作り直しをかなり重ねました。 前面と後面にレンズがある作りは、レンズやフレームのアウトラインが 前後で同じように重ねて見えるようバランスをとる必要があり、中央1点で留めて合わせるという難しさもプラスされます。 本体に留める方法は、樹脂の時と同じフック状ですが、樹脂と金属では弾力性・硬さなど当然違いがあり、まったく同じという訳にはいきません。 それでも適度な弾力があり、尚且つしっかりフックするよう線材の太さ・形状を合わせ慎重に加工しました。 今回ご依頼主様は完全複製を求めておらず、「あくまで使えるように」 が前提だった為、コスト的にも協力させていただけました。 前掛けパーツ脱着は、従来パーツより少し硬めの仕上がりとなりましたが、「元と同じように使える仕様」に作ることが出来、一安心しました。 見た目はシンプルに見えるパーツですが、当店の知恵と努力の詰まった作品です、どうぞ大切にお使いください。 ありがとうございました。
加飾費用 | 約 20,000円 |
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期間 | 約 2週間 |
この状態から
同じ機能を持たせ
取付完了
同じ役目果たします