加飾前
加飾後
日本古来からの伝統的な文様「和柄」、そして日本独自の漆芸であり1200年の歴史を持つ技法「蒔絵」。 日本に古くからある色柄技術をめがねに表現し、工芸価値の高い作品に仕立てた第2弾、「蒔絵 亀甲/きっこう」。 前回のチャレンジ「和柄 菱形/ひしがた」に続き 3ヶ月経った今回、お馴染み越前漆器女性蒔絵職人さんに相談し、本日から開催する RENEW/2022記念作品 として、新たに緻密な文様に挑んでもらいました。 今回の亀甲、綺麗に蜂の巣のハニカム構造のように 六角形がバランスよく並び 縁取る模様は、蛇柄にも見てとれ趣深い幾何学模様と見間違う程に。 フレームの黒を活かし、金粉・銀粉を蒔いて描かれた模様は、3色の迷路のようでもあり、菱形とは一味違う作品に仕上がりました。 蒔絵とは、うるしで描いた絵の上に 金粉などの粉を蒔く事で 鮮やかな発色を浮かび上がらせる技法です。 近くに別の色がある場合、1色づつ作業しないと色が混ざる為、異なる色が重なる場合、手順は色の数だけ繰り返します。 今回の場合、基本の全体下絵を作り、1.銀色の下絵部分に漆で描きます。 2.漆が乾かないうちに銀粉を蒔き乾燥させます。 3.金色の下絵部分に漆で描きます。 4.漆が乾かないうちに金粉を蒔き乾燥させます。 5.金の塗りつぶし部分に漆で描きます。 6.漆が乾かないうちに金粉を蒔き乾燥させます。 この様に繰り返し完成します。 また、漆は湿度で乾く為、梅雨時期が一番乾燥が早く、湿度の低い冬は乾燥が遅くなります。 古来から伝わる伝統技法の蒔絵、この様な装飾方法を 昔の人はよく生み出したものだと感心してしまいます。 現在は金・銀の価格が高騰している為、蒔絵で使う金銀粉もそれに似せた安価なものもあり、時代に沿いながら受け継がれています。 手づくりの良さがぎゅっと詰まった装飾「蒔絵」。 めがねへの装飾オーダーメイドを注文出来るのは当店だけです。 お客様のお好きな柄・模様を、女流蒔絵職人がセンス良く、素敵な作品に仕上げます。 世界に一つ、こだわりのめがね、当店がお手伝いいたします。 まずはお問合せください。
前回の蒔絵作品 菱形は➡こちら
アートペイント作品 幾何学模様は➡こちら
加飾費用 | 約 50,000円 |
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期間 | 約 10週間 |
並ぶ幾何学模様?
先端まで
蛇柄にも見える
すべて手作業