MOSCOT（モスコット）は ニューヨークに本社を置き、光学フレームとサングラス専門のアメリカの高級アイウェアブランドです。　　実はニューヨーク市で最も古い地元企業の1つであり、現在も営業している世界で21番目に古いアイウェア企業だそうです。　　世界各国様々な著名人も愛用する老舗のブランドであり、なつかしさもありながら今でも映えるそのスタイルは、老若男女問わず愛され続けています。　　今回の事例は、モスコット セルフレームの右カシメ丁番 セル割れ 部分復刻再生になります。　　ご使用中右側に強い衝撃が加わったらしく、丁番金具がねじれ セル割れを起こしたようです。　　テンプル内側の MOSCOT 印刷が綺麗なままなので、ピンポイントで作る部分復刻再生をご提案させて頂きました。　　仕上がりの見た目・費用・期間、どれをとってもその方が良い為、ご依頼主様もすぐに納得ご了承いただき、加工の運びとなりました。　　まず見た目に関しましては、テンプル全体を作り直すと、どうしても若干の誤差が出ます。　　これは元の形状を見本にして、職人がヤスリで削って形を合わせていく作業の為、そっくりに仕上がりますが、厳密に言えば「全く同じ」ではありません。　　こだわりが強い方などは、あえて全体を新しくしない方が 元の雰囲気は損なわず、シルク印刷や刻印も残る為良いかもしれません。　　費用・期間に関しては、全体を作り直す・その部分だけ作り直す、の手間や材料費を見るとお分かりいただけるかと思います。　　また 今回は色目の近い生地もあった為、完成後に部分復刻した事は他人に気付かれる事のないレベルで仕上がりました。　　逆に身近な人にネタとして、直したことを教えたら大変驚かれ ウケたそうです。　　このご依頼主様、壊れた際 接着剤を使用せず、すぐにお問合せ頂いたことが 完成品の仕上がりレベルを上げる決定打となりました。　　ネット検索で当店に辿り着いた方へ申し上げます、接着剤は絶対に使用せず 壊れたままの状態でお問い合わせください、仕上がり具合に大きな差が出ますので。　　ご依頼主様、ありがとうございました、大切にお使いください。