事例紹介CASE

MASUNAGA × KENZO コラボモデル セル輪 復刻再生 復刻再生

2022年6月6日 月曜日

  • MASUNAGA セル輪 復刻再生

    復刻前

  • MASUNAGA セル輪 復刻再生

    復刻後

鯖江がめがねの産地になるきっかけを作った、故 増永 五左衛門(ますなが ござえもん)氏が先祖となる、増永眼鏡株式会社のブランド「MASUAGA」と「KENZO」ブランドの高田賢三 氏のコラボモデルのセル輪復刻再生事例です。  セル輪の復刻再生事例は、どこにも負けないボリュームで 全力お伝えしている当店ですが、それだけ困っている方も多い事かと思います。  また、リバースエンジニアリングである復刻再生は、とても高度かつ熟練の技術を要しますので、ここ鯖江でも どこでも対応できるものではありません。  今回のご依頼主様もお困りの末、当店に辿り着いたとお聞きして、掲載を重ねることの大切さを改めて実感いたしました。  このモデル、リムの納まる溝の中にも特殊な加工がされており、セル輪の中でも難易度が高い部類にあたります。  そんなこともあり 今回はいつもお見せしない、本番前の試作ゲージをお見せしながら紹介します。  モノを作る際、いきなり見た目をそのまま作る事は まずありません。  必ず見本品を事前に作り、トライ&エラーを繰り返し完成品に至ります。  めがねのように色柄鮮やかな素材を使用する場合、限られた量の生地しか残されていない場合尚更です。  元モデルも上下で色の違う”ツートンカラー"でしたが、同色生地が在庫が無く、ブルー系の類似生地で対応作成になりましたが、ご依頼主様寛容であったため問題無く取り掛かれました。  画像にある茶系まだらの生地が本番前の試作ゲージで、手持ちの在庫生地を使い本体にピッタリ合うかどうか 合わせていく為のものです。  この試作ゲージがキッチリ作られていれば、本番品もその通り仕上がる為とても重要なんです。  同じものを作る為に 試作・本番・と最低でも2回、削り出しの工程が行われています。  こうやってひとつひとつ、熟練職人の手により新たに生み出された作品が、お客様のお手元に届き、快適な生活のお役に立っていきます。  完成するまでの途中工程、これらを知る事で更にモノへの愛着が湧きますね。  今回もご依頼主様にもたいへんお喜びいただきました。  ありがとうございました、どうぞ大切になさって下さいね。     

復刻費用 約 50,000円
期間 約 6週間
  • MASUNAGA セル輪 復刻再生

    ビフォー・アフター

  • MASUNAGA セル輪 復刻再生

    試作ゲージと完成品

  • MASUNAGA セル輪 復刻再生

    溝内特殊加工

  • MASUNAGA セル輪 復刻再生

    それぞれ並べて

 


〒916-0041福井県鯖江市東鯖江2-817-1

TEL:0778-51-3141(受付 9:00~17:30)

FAX:0778-51-3141

©2019 - 2025 めがね修復・復刻保存館 All rights reserved.