カルティエは今や女性なら誰もが知るブランドであり、フランスを代表する高級宝飾ブランド、と言っても過言ではありません。　　ジュエリー・時計・バッグなど、どれをとっても憧れのブランドの一つとして名前が上がります。　　今回のめがね復刻再生ご依頼は、カルティエのツーポイントフレームのプラスチックテンプル先端が、ワンちゃんに無残にも砕かれてしまい復刻できないか、というものでした。　　ご依頼主様のご都合により、お盆にどうしても間に合わせる為、砕かれた先端部分のみを復刻再生です。　　元はオシャレなホワイトパール系の柄入り生地のため類似生地探しからですが、ラッキーなことに雰囲気の近いものがありました。　　下画像をご覧の通り、若干黄色味がありますが着用すれば気付かれません。（映り具合によって黄色味が濃く見える画像もありますが、本来の生地と色の差は下画像の左から2枚目の生地と一緒に写したものになります）　　生地を半分に割り、中央にテンプルの芯を挟んで溶着・乾燥し、もとの形状に削っていきます。　　おかしな方向に曲がっていたテンプル芯ももちろん直し、一度芯を真っ直ぐにしてから溶着しないと気泡などが入り、曲げ調整などもやりにくく不良になる為、重要な工程です。　　削り出し後は入念に研磨し綺麗に鏡面加工で仕上げました。　　最後にもとの位置で曲げて完成です。　　ご依頼主様、目立たず綺麗に、なおかつお盆に間に合いましたよ、もう噛まれないようにご注意くださいね。