当店ではもうお馴染みの、プラスチックフレーム合口金具飾りの復刻再生ですが、2月に掲載して以来約半年ぶり、久々のご依頼となりました。　　今回もブランドはシャネルで、全世界販売量は物凄いものが想像できます。　　このアイウェアとしてのシャネルはイタリアのルックスオティカグループが展開しており、メガネ業界世界No1の規模を誇るグループです。　　さて、復刻の解説ですが、フレームベース素材のアセテートが縮み、テンプルの中芯が飛び出して金具飾りを押し出して起きる状況で、左側は接着外れ・右側は外れた際に紛失となったようです。　　その為、左接着・右復刻と接着の作業となります。　　不思議な事ですが右テンプルと左テンプルの縮み具合が違い、縮みがひどい右側はテンプルと飾り金具の隙間に生地を挟む必要がありました。　　テンプル外側の網目模様にもダメージを与える事なく、うまく取り付け出来ました。　　今回はもとの金具裏側をお見せしますが、中央の縦長の窪みはテンプル中芯が納まるようにとの設計だと思いますが、窪みの深さと縮み具合の比率が合わず多くのフレームで同じように飾りが取れる現象が起きています。　　このタイプの金具飾りは数多くのブランドで採用されている為、購入の際は数年後に飾りが外れる可能性が十分ある、と思っていてください。　　テンプル本体と金具の間に隙間が出始めたら要注意のサインです。　　また、数年後とはいつ？に関しましては、ご使用状況によって全く異なる為一概には言えませんのでご容赦ください。