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テンプル外 ヒビ
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リム裏上部 ヒビ
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リム正面 ヒビ
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ヒビ アップ
テンプル外 ヒビ
リム裏上部 ヒビ
リム正面 ヒビ
ヒビ アップ
いつも めがね修復・復刻保存館 フィールシーズをご利用いただきありがとうございます。
今回は、セルフレームの経年劣化の度合いと寿命目安について、画像をお見せしながらフィールシーズ流に解説します。
まずは上記画像をご覧ください。 できれば拡大して見て頂けるとより分かりやすいと思いますが、セルロイド製のフレームをアップで写したものです。
全体的にヒビワレがひどく、ここまで劣化が進行すると いつ壊れてもおかしくありません。
この状態までなると、フレームの寿命とお考え下さい。 セルロイドの加水分解が進み”枯れた素材”になっている為、弱い衝撃にも耐えられず壊れやすい状態です。 愛着あるめがねの場合、「何とかして欲しい」と思われるかもしれませんが、その場しのぎで何とか出来ても、短い延命措置でしかありません。
短い延命措置にお金をかけ その後すぐに壊れた場合、あきらめがつく方であれば最後の一回の処置もダメとは言いませんが、加工中にバラバラになる可能性もあり、そうなったとしてもそこまでの手間賃は覚悟して頂く事をご理解ください。
上記画像状態が寿命だとした場合、各部位のヒビ割れ具合が画像の7割程度まで進行していればかなり危険です。
経験からしますと、上記画像は大往生の部類ですので、上画像を100%とした場合 症状が5~6割(約半分)程度でも要注意となります。
また、一般的によく聞かれる、セルロイド製フレームの寿命 は5年前後と言われています。 しかし、数多くのフレームを触り 加工してきた側からすると、熱可塑性樹脂は環境に左右されることが大きい為、使用状況・環境によって随分変わると言えます。
それこそ2~3年で劣化が激しい方もいれば、10年も良い状態を保った方もいらっしゃいます。 あくまで一般的というのであれば、5年程度とお答えしますが、環境によって大きく異なる事をご理解ください。
劣化は色々な症状であらわれるので、当店としてはその都度早めに対処する事をお勧めします。
こまめなケアは、良い状態で長くご使用いただく為の重要条件ですので、こまめにチェックしてみてください。
また、過去に経年劣化の見分け方や簡単な対処法など掲載していますので、気になる方はこちらもチェックしてみて下さい。
経年劣化したフレームの見分け方 ➡ こちら
マスク生活による経年劣化の影響 ➡ こちら
もう手遅れになったフレーム掲載 ➡ こちら
セルロイド・アセテート ツヤの違い特集掲載 ➡ こちら
ご自分のめがねが綺麗に(復活)出来るのか、知りたい方はお問い合わせフォームから ➡ こちら