第3位はこちら 花見桜
いつも めがね修復・復刻保存館 フィールシーズをご利用いただきありがとうございます。
今回は、当店が過去3年間、各方面の熟練職人さんとコラボして作ってきた作品の中から、#2は越前漆器の「蒔絵」にスポットを当て、特に思い出に残る作品ベスト3を発表したいと思います。
第1回の「沈金編」はこちらから
沈金・蒔絵は漆器の加飾として、なくてはならない技術・装飾であり、その職人技術は器に華やかさと躍動感を演出します。
金粉・銀粉などの粉を蒔いて描かれる模様は、色彩豊かな分、描く・蒔く・乾かす作業が繰り返され、丁寧に仕上げられていく工芸品です。
第2位はこちら 蝶の舞
その中でも特に記憶に残る、ベスト3を発表したいと思います。
まずはベスト3から
第3位は、「花見桜」です。
こちらの作品は、完成した時期は秋ごろでしたが、あえてさくらの開花時期に合わせ発表した、愛着ある一品です。
淡いピンクの花びらとグリーンの葉のコントラストが美しく、風に舞う花びらの様子が描かれ、見る人の心を和ませます。
日本人に馴染み深いさくらを、伝統工芸士の手により見事に表現された、魂のこもった芸術品です。
次はベスト2の発表です。
第2位は、「蝶の舞」です。
こちらの作品は、ホームページのトップページに飾る為作って頂いた力作。
3色の着飾られた蝶には、貝殻の裏面を使った螺鈿(らでん)があしらわれ、七色に光る様子も艶やかに仕立て上げられました。
金の板材も散りばめ、高級感と共に羽の模様を演出し、エレガントな仕様にもなりました。
職人さんと話し合い、蒔絵らしい華やかな細工にして欲しい、との要望を見事表現した愛らしい一品です。
そして栄えある1位の発表です。
第1位は、「和柄・亀甲/菱形」です。
他の2作品とはガラリとテイストが変わったこの作品、実は手掛けて頂いた職人さんが変わりました。
初代コラボ職人さんが残念ながら亡くなられ、その意思を受け継いだ愛娘さんの作品になります。
私の無理難題なお願いにもかかわらず、快くチャレンジして頂き、この様な素晴らしくも緻密で繊細な作品に仕立ててくれました。
やはり蒔絵は日本古来よりある装飾技術、和の国ならではのもの、との思いで「和柄」を2種類選択し、打ち合わせの上 仕上げてもらいました。
通常は、お椀や重箱などに描く蒔絵職人さんも、めがねという対象物の小ささに描くのは一苦労、しかもこの大きさで連ねる経験は初めてだそう。
職人の技術と努力が見事に表現された、誰も真似のできない唯一無二の作品となりました。
ぜひ繊細なこの作品は、別の角度からも観れる特集ページでご覧ください。
特集 ”亀甲” はこちら
” ”菱形” はこちら
いかがでしたでしょうか、今回は過去を振り返り、手掛けた蒔絵作品にあえて順位をつけ、皆さんにお伝えしてみました。
ご紹介した3点(4点)以外にも素敵な作品は沢山あります、どうぞよろしければ過去の特殊加飾作品を覗いて見てください。
沈金・蒔絵をめがねに、単品でオーダーメイド注文できるのは、めがね産地鯖江においても当店だけです。
伝統技法の蒔絵、お気に召された方はどうぞお問い合わせください。
お問合せはこちら
次回はアートペイントの特集をしますのでお楽しみに。