事例紹介CASE

べっ甲フレーム 磨き艶出しサンプル 修復再生

2022年5月2日 月曜日

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    修復前

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    修復後

当店運営元である、鈴木眼鏡工業株式会社で 実は意外とご用命が多いべっ甲フレームの修理。  今現在ワシントン条約によって材料であるタイマイの甲羅は輸入できない為、べっ甲加工工場が持つ在庫で対応するしかなく、まさしく「限られた資源」であるため、貴重で高額なのは仕方ありません。  近年 国内で養殖事業が始まっており、近未来に材料供給が可能になる見通しもある為、在庫の枯渇は免れそうではないかと見られていますが、自然や生き物が相手の部分もあり簡単に安心は出来ません。  加工方法も独特で、昔の人はよくこの様な方法を見つけたもんだ、と感心してしまいます。  ご興味がある方はぜひYouTubeでべっ甲を検索してみてください。  手間暇かけて出来上がる極上の逸品を見ることが出来ます。  さて、前置き長くなりましたが、鈴木眼鏡工業株式会社で磨き加工をしたべっ甲の、ビフォー・アフター サンプルになります。  長期間かけていると経年劣化するのは仕方の無い事ですが、べっ甲の場合 表面が木の皮のように見えてきます。  画像を見ればお分かりいただけると思いますが、元々販売当時はアフター画像の様なツヤツヤな状態です。  時間が経つとツヤが無くなり、木の皮のようになってしまうのですが、表面を削り磨き直す事で光沢は見事によみがえります。  顔が映るほどの光沢がよみがえり、セルロイド・アセテートではここまで艶やかにはなりません。  劣化具合により表面を削り落とす量に比例する為、早めの処置が長くお使いいただく必須条件になります。  その為べっ甲フレームは、親の形見である、といったものも多く見られ、大切に扱うと 寿命もそれ相応に応えてくれる天然素材です。  べっ甲職人も若手人材難であり、素晴らしい技術を後世に遺していく観点から見ても、べっ甲製品・加工品の価値・価格にご理解いただき、ご愛用頂ければと思います。  今回のような磨き直しや、壊れたものへの修理に関しては、鈴木眼鏡工業株式会社で受け付けておりますが、このサイトをご覧になり ご依頼を検討されている方は、当店へお問い合わせいただいても結構です。  買い替えなくても きちんと使えるようになるべっ甲、素晴らしい天然素材を大切にしていきましょう。  ※過去の事例も下記に掲載してあります、宜しければそちらも合わせてどうぞ。
過去のべっ甲ブロー修復事例はこちら ➡ https://www.feelseeds.jp/case/archives/245 
過去のべっ甲モダン修復事例はこちら ➡ https://www.feelseeds.jp/case/archives/246      

修復費用  
期間  
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    磨き前

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    磨き後

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    豊かな光沢

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    天然素材の魅力

 


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