復刻前
復刻後
過去に一度、マークジェイコブスの事例でご紹介している、ホワイトニング、いわゆる黄変色落としのご依頼です。 今回はクロムハーツですが、やはり白い生地のテンプルで起きています。 プラスチック製めがねの主成分アセテートで言えば、間違いなく白の生地がいちばん他の色に染まりやすく黄変しやすいです。 真っ白なめがねは数少ない為、目立ちますしオシャレなものも多いですが、生地であっても塗装であっても白色はその点ご注意ください。 作業的には、お馴染みの工具”キサゲ”で約0.2㎜程度削り落とし、荒磨きをします。 変色がひどい所は更にキサゲで削り荒磨き、これの繰り返しですが、やりすぎは細くなりすぎる為禁物です。 このあと仕上げ磨きをしてツヤを出します。 完成品は若干黄色味が残る部分もありますが、これを完全に落とすとなると、その他も同じ高さに削り落とすため、細くなりすぎてしまい具合良くありません。 また、いずれ訪れる再ホワイトニング加工を考慮すると、この辺がベストバランスと考えます。 生地に色が染まるのは避けられない為、ご使用後はこまめに油分を拭き取る・色の濃い布や中敷きの色が強いケースなどに入れない・使用しない時は冷暗所で保管・などの処置をお勧めします。 これで染まりゆくスピードが随分変わりますよ。
過去の掲載記事はこちら… https://www.feelseeds.jp/case/archives/57
復刻費用 | 約 15,000円 |
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期間 | 約 2週間 |
修復前 左
修復後 左
修復前 右
修復後 右