左画像でご覧の通り、テンプル中央部分で外側の面が内側に180度ねじれ、外面が内面へと変わっています

テンプル中央で捻ったのは、丁番付近だと丁番が邪魔をし、先端部分だと耳掛かりに邪魔をする為この位置になったのでしょう
この太さのテンプルを、ねじれる範囲を合わせて同じ様にツイストさせる、これって実際とても大変な事です

細いテンプルのモデルでは過去に見たことありましたが、ここまで太いテンプルで実際やってのける、あっぱれです

見た目のインパクトも十分なツイスト、太いテンプルだから余計に目立ちます
細ければそれほど目立たず、捻る力も小さく制御しやすく済みますが、これだけ太いとかなりの力を要します

大きな力を要す場合、力の制御が難しく、製品に至るまでにはかなり努力の積み重ねが必要だったことでしょう
また、つくりを見ると テンプルの形に仕上げてからねじっている構造なので、ある程度の熱とテンプルを押さえる治具、均一の力で回転（捻り）させる機械、それらがうまく噛み合わさり始めて出来る形状です

また、プラスチックをねじる為に熱をかけると説明しましたが、熱を当てる範囲や温度によっては、押さえる治具の痕が付いたり、ヘコミが出来たり、縮んだりと、見た目以上に難しいのです

このテンプルを作るのがどれだけ難しいか、簡単に説明しましたが、実はこれで終わりではないのです
めがねには必ずサイズ表記を入れます
そしてこのめがねにはブランドロゴもしっかりと入っています
おわかりでしょうか？

特に分かりやすいブランドロゴで説明します
なんとこのブランド、左テンプル外側のブランドロゴの途中でねじれています
一体どうやって印刷したの？と思った人はさすがです

考えられる方法は2つ、①印刷してからねじる　②ねじれた状態のまま印刷する　このどちらかしかありません
通常であれば印刷は最終工程の為②が正解となるのですが、このモデルの印刷部平面ではありません？疑問です（かなり特殊な印刷技術です）
だとすれば①しかない！と思いますが、捻る際の工程を考えると印刷面に影響が出そうです
皆さんはどちらが正解だと思いますか？
それらもあって、このモデルにチャレンジした勇気を称えたいですね