加飾前
加飾後
今回の事例は 特別尚且つ掲載内容として見応えあるものです
ヘアーライン加工(横線キズのようなもの)されたフレームを、一般的なツヤありにして欲しい、といった内容です
加工痕を落としてツヤを出すだけ、ですが、シンプルなものほど奥が深い、そう感じるものでした
ぱっと見はマット調に見えるこちらのフレーム、拡大して見てもらうと 横方向に細かいラインが無数に入っているのが分かります
これは、サンドペーパーをローラーに巻き付けたような機械にめがねを押し当て、一方向にその模様を付けた加工痕です
世間一般的には「ヘアーライン加工」と呼ばれていますが、めがね業界では「シャーリング」と呼びます
マット加工(サンドブラスト)は均一の深さに均一の窪みキズを付け、その表面のデコボコに光が反射する事で均一のつや消し感が出ます
ヘアーライン加工はそれと違い、線キズの深さやマット感の奥行(質感)が異なり、趣がある加工となります
キズの深さに違いがある分、平らにしてツヤを出す工程も一筋縄ではいかない、という訳です
研磨で削る深さが深いほどエッヂ(角)が丸みを帯びやすく、元のシルエットと遠ざかります
しっかり深く付いた線キズに対し、角を極力保つよう加工していきますが完成品はご覧の通り
ピンポイントで拡大して見ると、うっすら線キズの名残りが見えます
また、そのせいもあって若干くもったツヤ感の仕上がりとなりました
普通に見ればしっかりと光沢が出ていますが、細部をチェックすると光沢の質はもう一歩、といった所でしょうか
今回は、出来るだけ原形をとどめる為、この辺で加工を止め仕上げとなりました
ビフォー・アフターでは、均された表面に光が当たる事で素材の黒さに差が出ています
またプチ情報として、ヘアーライン加工されたものは研磨でツヤを出す事が可能ですが、塗装でマット加工されたものは基本的に研磨でツヤを出すことが出来ません
これが何故かは次の機会にご紹介させて頂きます
どうぞお楽しみに
加飾費用 | 約 12,000円 |
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期間 | 約 8日間 |
外側すべてマット調
アフター
正面から
若干の名残りが