当店の掲載数も過去6年で700を超え、様々な情報を参考にされている方が多くいると感じてやまなく、嬉しい限りです
製造側・販売側・どちらとも違う視点からのご案内が多く、偏った内容になりがちかと思いますが、出来るだけ専門用語は使わず、ご覧頂く方に分かりやすく参考になるよう心掛けています

そんな中 今回は、注目度の高い「接着剤」「トムフォード」の二つを兼ねた事例になります
過去の接着剤特集でも述べていますが、直す側からすると めがねへの接着剤の使用は喜べません
それを物語るように、めがねの聖地鯖江でも「接着剤付きの事例 ビフォー・アフター」を掲載しているのは当店ぐらいです(当店調べ）

綺麗に仕上がらない・喜べない・それらの理由プラスアルファもあって掲載しないのだと思います
ではなぜ当店は「喜べない」のに掲載するのか？
答えは簡単！それでも直して使いたい人がいるから！です

ただし、綺麗に直りにくい・費用も時間もそれなりに掛かる・これを乗り越えられる人のみお受けできます

率直にお話すると、修復費用で3万円と聞いてどう考えるか？です
2万円未満でフレームを購入された方は 「高い」と感じ ほぼ修理の選択をしない金額だと思います
2万円でOK出来る方はそれなりにいますが、実際お預かりし 他に不具合を見付け費用がプラスになる事、結構あります
お預りしてからのキャンセルは有料となる為、その選択をした場合、誰も得をしません（当店もです）
今回のように折れた、といったケースは当店で2万5千円～となり、１つの目安として約3万円としました

3万円なら新しいめがねが買える、と思う方は素直にその選択をされた方が間違いありません
なぜなら新しい製品であれば自分で見て選んで納得して購入出来るからです
壊れたフレームの修復（修理）はそう言う訳にはいきません
「人の手によって元の状態に近く修復したもの」はどれも同じではありません
当店では仕上がりにご納得いただけるよう、出来るだけビフォー・アフター画像や費用・期間を掲載し、ご理解いただける方にご注文いただけるよう運営しております

接着剤を使用され喜べない状態のフレームであっても、ご依頼をお受けしたからには全力で技術と経験を注ぎ修復します
今回の事例も「お気に入りのめがねをまた使いたい」と思う方にとって、判断の一つとなれば幸いです
それでも直す側としては「接着剤は絶対使用しないで下さい」と言い続けます
それは、めがねの寿命を縮める行為ですからね、絶対やってはいけません

ご依頼主様、全力で仕上げました、これからは絶対に接着剤使ったらダメですよ！
どうぞ大切にご愛用ください、ありがとうございました