修復前
修復後
LOEWE(ロエベ)は皮製品で有名なスペインの老舗ブランドです。 めがねのLOEWEブランドの存在は 私は近年知りましたので、アイウェアブランドとしてはまだ年数が浅いのではないのでしょうか?(間違っていたらごめんなさい) 今回はフィールシーズでは単独のご依頼をお受けしていない、ツヤだし(研磨)のビフォー・アフター画像をお見せいたします。 めがねを長く使用しますと、メタルフレームであれば サビなどの腐食や、メッキはげなどの経年劣化が起きてきます。 プラスチックフレームであれば ヒビなど素材の劣化や、白化といった状態の変化が起きてきます。 通常使用によって起きるスリキズや 紫外線などによる劣化から、皮脂や汗、整髪剤やファンデーションなどによる劣化など、諸条件によって劣化する状態は様々ですが、プラスチックフレームなら、大抵まず光沢感が落ちてくる→白っぽくなってくる→素材が縮みはじめる、といった段階で劣化していきます。 今回の状態は、全体的にツヤがなくなり、皮脂・汗などの不純物が素材と反応し積層され、白化が激しくなってきた物です。 トップ画像にある テンプル内側の状態を見てみると、白い粒状に劣化しているのが分かりますが、この状態まで来るとバフ研磨だけでは処理しきれません。 この白い部分は硬い1枚の層になっている為、キサゲかヤスリで削り落とす必要があります。 その際元の素材面よりも一段下まで削り落としますので、全体的に少し肉痩せします。 下段左側画像2枚でビフォー・アフターをご覧ください。 ほぼ同じ画角で撮影しましたが、右側の画像のテンプルが若干細く見えるのはその為であり、実際元の約1割程度細くなっています。 劣化・白化の状態が悪くなるほど削り落とす深さも必要な為、症状が軽いうちに処置を施した方が良いのはその為です。 早めの処置が安く早くつく、というのは定説のようですね。 加工後だけを見れば若干の細さも気付かない程度ですし、それより何よりも光沢具合の違いに驚かれますので、1~2年に1回のセルフレーム研磨は、健康診断だと思って やった方が良いでしょう。(めがね修理再生工房 鈴木眼鏡工業㈱でお受けします) きっと今回ご依頼されたお客様も大満足だった事と思います。 皆様どうぞご参考までに。
修復費用 | |
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期間 |
修復前
白化がひどい
修復後
とても綺麗に
正面からも
つややかに
オマケ
加工中画像