修復前
修復後
フレデリック・ボーソレイユは、フランスで1987年創業のアイウェアブランドであり、ボーソレイユ氏が自身と同じ名をブランド展開し、エレガントでスタイリッシュなそのフレームは、多くの人を魅了してきました。 そのデザイン力は、過去に ルイ・ヴィトンやカルティエなどでもアイウェアデザインを担当していた事から見ても、秀でた才能が伺えます。 今回の事例は、そのボーソレイユブランドのウッドモデル右ヨロイ割れ 修復再生になります。 このフレームは、ウッドの性質を理解し作られているにも拘らず、折れてしまうのですから、必要以上の力が加わったに違いありません。 そもそもウッドは曲げ・捻りなどには弱く、通常のセルフレームのようにフルリムタイプでレンズを入れたり、通常丁番を使用したりすると、広がり強度に耐えれず いとも簡単に割れたりすることがあります。 その為 海外製でそのような作りのウッドフレームを見ても購入されないことをお勧めします。 そのような性質なのでウッドフレームの場合、ウッド部分で直接レンズを止めず、ナイロールタイプにして金属でリムを作りウッドの内側に埋め込んだり(ウッドリムの中にメタルフルリムを入れるタイプも同様)、テンプル丁番はバネ丁番タイプにする事で力を逃がし、その風合いや肌触り、軽さを楽しむのが正しい使い方・作り方になります。 このフレームはそのような作りでありながら、壊れたという事は随分強い外圧が加わったことが考えられます。 とは言っても、修復再生ご希望ですので、当店ならではの特殊美品仕上げで対応させて頂きました。 また、素材表面は着色されている為、加工後は見分けがつかないように着色及び、表面ヘアーライン仕上げ(めがね業界ではシャーリングと呼びます)をして完成です。 綺麗に仕上がりましたが、そもそも弱いのでご使用はご遠慮くださいね。 お気に入りのフレームをコレクションの一部として、美品仕上げは当店にお任せを。 ご依頼主様、ありがとうございました。
修復費用 | 約 27,000円 |
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期間 | 約 4週間 |
修復前
修復後
修復後 裏面
修復後 アップ
美品仕上げです