修復前
修復後
日本国内ではまず見る事・作られる事の無いデザイン、角張り過ぎたスクエアシェイプに 武骨過ぎるサイドデザイン。 骨太な生地の厚み上面にまで埋め込まれたゴールドのオーナメント、そこから伸びた先には王道のLVロゴ、まさに着用する人を選ぶ黒のルイ・ヴィトン フレーム。 海外で購入されたフレームがブリッジ横で折れてしまっており、先日のクロムハーツ(5/12掲載)同様不思議でなりません。 この手の破損は当店ではお馴染みですので、気合を入れて綺麗に修復させて頂きます。 修復につきましては、先のクロムハーツで紹介しておりますので、今回は違う目線でこのフレームを見てみましょう。 めがねの素材、セルロイド・アセテートは、一般的に板状に成型加工して販売されます。 その後の加工がしやすい様、板状の厚みも4㎜・6㎜・8㎜、など数パターン作られます。 現在厚いもので8㎜、特別に作って10㎜が最厚の為、10㎜以上の厚みがあるこのフレームは、一体どのようにして作られたのでしょう? 答えは6㎜や8㎜の生地を溶かし貼り合わせて それ以上の厚みにしてから作る、という事です。 樹脂製造工場が作らない規格は自前で作る、ということですね。 明らかにひと手間以上掛かります。 現在ショップに並ぶ樹脂製フレームのほとんどが、厚み4㎜・6㎜・8㎜であるのは、流通している生地の厚みがそうだから、ということです。 その背景を知って見てみると また違った楽しみ方ができますね。 前回のクロムハーツ同様、今回のルイ・ヴィトンも ご依頼主様が太鼓判を押して頂ける仕上がりとなりました。 こんなにカッコイイフレームが似合う顔だちに 私もなりたいです。 ご依頼主様、今回はありがとうございました。
同様の壊れ方、先日のクロムハーツ掲載記事はこちら… https://www.feelseeds.jp/case/archives/185
修復費用 | 約 25,000円 |
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期間 | 約 4週間 |
修復前
修復後 正面
修復後 左側
修復後 別角度