復刻前
復刻後
前回に引き続き、2本のルイ・ヴィトンを移植パーツ用ドナーとして、1本のフレームを仕上げる という大変特殊なご依頼の 事例掲載パート2になります。 こちらのご依頼主様、このルイ・ヴィトンサングラスに大変深い思い入れがあり、お問い合わせの段階から熱量がすごく、マイスターの私としましても 正式ご依頼前から 何とかしたい気持ちが高まりました。 1つのめがねを復刻させるため、他2本の同ブランドめがねに ドナーとなって部品を提供してもらうという、究極発想の加工に 私もブラックジャックに劣らずの外科医となるべく、しっかり対応いたしました。 同じブランドサングラスですが、ドナー患者としてみると、テンプルの開き具合や、前枠からの太さや外側面の高さ、ロゴマークの大きさなどなど、違いがふんだんにあり、見た目よく元のフレームに見える仕上がりへ導くには一筋縄ではいきませんが、当店もメガネ修理歴25年超の経験を活かし、店頭販売用 新品レベルに仕上げさせて頂きました。 特にテンプルエンド(耳に掛かる部分先端)に取り付ける金具飾りの加工細工には時間を費やし、削っては はめてあてがう の作業を幾度も繰り返し、しっくり納まるよう苦労しましたが、その甲斐あって綺麗に納まり、ご依頼主様からもご満足いただけました。 今回のご依頼は、最初のお問い合わせから完成までに4か月を要し、その間 LINEの進捗画像合計130枚超、進捗動画合計40本超を 連日のごとく配信させていただき、かつてこれ以上ないボリュームのプレミアムなサービスとなりました。 ご依頼主様も安心して進捗の様子をご覧になられたのではないでしょうか。 ご依頼主様からは、新品みたいに仕上げていただき感動しました、また 妻も凄く喜んでくれました、本当にありがとうございました、とお礼のお言葉をいただき、私もご依頼を通じ 人のお役に立てた喜びを深く噛み締める仕事となりました。 ご依頼主様曰く「執念の勝利 」となったようで、奥様へのサプライズもうまくいったようですね。 そして近況のご報告もありがとうございました。 ご依頼主様・奥様、心を込めて加工致しました、どうぞこれからも大切にお使い下さい。
ちなみに前編の掲載はこちら https://www.feelseeds.jp/case/archives/180
復刻費用 | 約 47,000円 (特別価格) |
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期間 | 約 5週間 |
飾り金具取付部 削り加工
上1本 見本の元テンプル 下2本 今回加工後テンプル
テンプル長さ合わせ加工中
LINEの進捗画像より
移植加工後元フレームと
太さの差で加工が分かる