修復前
修復後
今回のCOACHの破損状態はすさまじく、樹脂の複雑骨折とでもいうべき状態かつ、破損樹脂パーツ欠損というものでした。 この状況では使用するのはもってのほか、思い出の詰まっためがねを処分するのか、修理するのか悩んでいた所、たまたま当店を見つけられたそうです。 加工後ご使用されるのであれば復刻を、ご使用されないのであれば修復を説明し、結果ご予算の都合もあり使わずに保管する修復再生のご依頼の流れになりました。 今回のフレームは何色もまだらに模様が入った生地だった為、類似生地があるか心配でしたが奇跡的にそっくりなものがあり、部分的につなぎ合わせた所の見分けが付かない仕上がりになりました。 今回は破損部の右ヨロイ周辺を切り落とし、その部分を丸ごと類似生地を溶着し、形を削り出して飾り金具を取り付ける溝を掘り、最後に金具を取り付けるという大手術でした。 いつも通りLINEで進捗を送りましたが、とても感心される様子が伝わり、こちらとしましても職人冥利に尽きます。 やはりモノづくりにおいての製作過程は見る人側の興味をそそるものですね。 きっと今頃手掛けたCOACHは想い出と共に大切に保管されていることでしょう。
修復費用 | 約32,000円 |
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期間 | 約 5週間 |
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修復後
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