修復前
修復後
イングランドで製造されたビンテージのプラスチックフレームです。 めがねの世界3大生産国と言えば、イタリア・中国・日本であり、ヨーロッパの方では他にドイツ、フランス、オーストリアなどは生産国として比較的有名ですが、イングランド製は珍しい一品です。 今回のプラスチックフレームはビンテージ(?)らしいのですが、見た目も古めかしくなく、修復箇所の状態も小さな亀裂だった為、作業は逆に慎重になりました。 テンプルに彫られた文字も綺麗で、レーザーによるものと思える為、このめがね自体がビンテージのものではなく、ビンテージフレームの復刻版なのかもしれません。 では本題ですが、大きく壊れているめがねであれば修復前後の変化は一目でわかりますが、状態の良い小さな修復はそれだけご依頼主様が気にされているという証になりますので、より繊細な仕上がりを求められる事が多いです。 今回は耳に掛かる曲げ部分の亀裂だった為、同系統素材をパテ埋めしてヤスリで削り、形状を整える作業を幾度も繰り返し研磨して仕上げました。 注意して頂きたいのは物理的なダメージがつくと癖がつき、その部分は同じ状況が再度起こりやすいという事です。 人間でもケガや骨折は同じことが言えます。 一度ダメージを負ったフレームはそこを注意しながらお使いいただくと長持ちすることに繋がりますよ。 ご依頼主様、細心の注意を払って修復いたしましたので、どうか大事になさって下さい。
修復費用 | 約 22,000円 |
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期間 | 約3週間 |
修復前
修復後
修復前
この角度では判別不能
修復後
こちらも判別不能